第 11 回 IVR認定技師試験問題 Ⅱ 医用機器
IVR認定放射線技師の過去問はありますが、答えと解説が掲載されていないため作成しました。あくまでも自分で調べ答えや解説を導きだしたものなので自己責任でお願いします。
問題 1. X 線管装置の規格で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1. 焦点寸法は LSF(線広がり関数)のピーク値の 30 %位置で測定した寸法
で決定する。
2. 固有ろ過は X 線ビームが透過する部分の取り外しできない物質による線
質等価ろ過をいう。
3. 最大対称照射野は焦点から指定の距離で基準軸上での空気カーマ率の
90 %以上低下しない。
4. 連続負荷定格は陽極入力電力と照射時間との関係によって与えられる最
大許容 X 線管負荷をいう。
5. 公称撮影陽極入力は照射時間 1 秒、負荷繰返し時間 5 分で繰り返し可能
な単発 X 線管負荷を適用する。
解答 2、4
1.ピーク値の15%位置で測定する。
3.空気カーマ率の70%以上低下しない。
5.照射時間 0.1秒、負荷繰返し時間 1分で繰り返し可能な単発 X 線管負荷を適用する。
問題 2. X 線装置の放射線防護で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1. 通常透視の最大空気カーマ率は 88 mGy/min である。
2. C アーム形 X 線装置の患者照射基準点はアイソセンタから焦点方向へ 15
cm の位置である。
3. C アーム形 X 線装置の最大空気カーマ率は X 線受像器の接触可能表面か
ら 30 cm で測定された値である。
4. 小児用と指定した IVR 用 X 線装置の散乱線除去グリッドは工具を用いて
着脱できなければならない。
5. 透視用積算タイマは積算時間が 10 分に至るまで警告を出すことなく負荷
が行えるような設定ができなければならない。
解答 2、3
1.最大空気カーマ率は50mGy/minである。
4.小児用はいつでも簡単に着脱できなければならない。
5.5分にいたるまで
問題 3. X 線管装置で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1. 金属外囲器では外囲器電流が流れる。
2. 管電流は電極間距離の 3/2 乗に反比例する。
3. パルス透視では格子付三極 X 線管が用いられる。
4. 公称最高管電圧 125kikizu kV では電極間距離は約 20 mm である。
5. 管電流特性では低管電圧、大管電流撮影ほど空間電荷電流で動作する。
解答 1、3
1.金属外囲器は外囲器導電部分ともいう。外囲器電流は指定条件下の管電流に対する割合。
2.管電流は電極間距離の2乗に反比例する。空間電荷電流は3/2乗に比例する。
4.調べても分からず、消去法で✕
5.加熱電流が小さい領域では飽和電流。大きい領域では空間電荷電流でX線管が動作している。
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