第12回IVR認定放射線技師試験問題 Ⅱ医用機器
問題 1. X 線管に関する JIS で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
1.焦点測定用フィルムは増感紙を用いた撮影用フィルムを使用する。
2.固有ろ過の測定用 X 線ビームは管電圧リプル百分率が 10 %以下を用いる。
3.回転陽極 X 線管装置の最大対称照射野空気カーマ率の分布は 90 %以上低下しない値。
4.焦点の実寸法は焦点スリット X 線像(LSF)で得られた像のピーク値の15 %の位置で計測する。
5.付加ろ過は X 線ビームが透過する部分の取り外しのできる物質による X線管装置の線質等価ろ過。
解答 4、5
1.増感紙を用いないで撮影する微粒子のX線フィルムを使用。
2.被測定用装置と同じターゲット物質の X 線管で10 %以下を用いる。
3.70 %以上低下してはならない。
5.固有ろ過は取り外しできない。
問題 2. X 線管装置の用語で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1.外囲器電圧は X 線管外囲器導電部分と中性点との間の電位差をいう。
2.公称陽極入力は規定の照射時間で単発の X 線管負荷として加えることができる最大陽極入力をいう。
3.陰極エミッション特性(管電流特性)はフィラメント加熱電圧、管電流などの変数に対する管電流の依存性をいう。
4.単発負荷定格は数回の負荷について陽極入力電力と照射時間との関係によって与えられる最大許容 X 線管負荷をいう。
5.公称撮影陽極入力は照射時間 0.1 s、負荷繰返し時間 1 min で繰り返し可能な単発 X 線管負荷に適用する公称陽極入力をいう。
解答 2、5
1.外囲器電圧は X 線管外囲器導電部分と接地との間の電位差でKVで示す。外囲器電流は外囲器導電部分(金属外囲器)を介して流れる電流で指定条件下の管電流に対する割合(%)で示す。
3.陰極エミッション特性(管電流特性)はフィラメント加熱電圧および管電流などの変数
に対する管電流依存性をいう。
4.指定した条件下での1回の負荷。
問題 3. X 線防護で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1.透視における最大空気カーマ率は 50 mGy/min である。
2.アイソセンタを持つシステムの患者照射基準点はアイソセンタから焦点の方向へ 30 cm で計測する。
3.小児用途と指定した X 線装置の散乱線除去グリッドは工具を用いて簡単に着脱可能でなくてはならない。
4.C アーム X 線装置の基準空気カーマ率値の計測は X 線受像器の接触可能表面から 15 cm で測定された値をいう。
5.小児用途と指定した X 線装置付加フィルタは 0.1 mm Cu 又は 3.5 mm Al以上の付加フィルタを配置する手段を備えなければならない。
解答 1、5
2.アイソセンターから焦点方向へ15cm。
3.工具を使用せず容易に着脱可能でなくてはならない。
4.30 cm で測定された値。
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