第 11 回 IVR認定技師試験問題 Ⅲ 放射線防護
IVR認定放射線技師の過去問はありますが、答えと解説が掲載されていないため作成しました。あくまでも自分で調べ答えや解説を導きだしたものなので自己責任でお願いします。
問題 1. 透視用 X 線装置の使用で誤っているのはどれか。
1. 通常透視の空気カーマ率は 50 mGy/min 以下である。
2. 高線量率透視制御装置の空気カーマ率は 125 mGy/min 以下である。
3. X線管焦点‐被写体間距離(手術中透視を除く)は 20 cm 以上である。
4. 透視用積算タイマーは透視中に一定時間が経過した場合に警告音等を発
する。
5. 受像器を通過した空気カーマ率は受像器の接触可能表面から 10 cm の距
離で 150 µGy/h 以下である。
解答 3
手術中は20センチ以上だが、それ以外は30センチ以上。
問題 2. 放射線防護の目的で誤っているのはどれか。
1. 個人の組織反応(確定的影響)の発生を防止する。
2. 3 つの基本原則は正当化、最適化、線量限度である。
3. 組織反応(確定的影響)の発生を減少させるためにあらゆる合理的な手
段をとる。
4. 社会的・経済的要因を考慮に入れながら合理的に達成できる限り低く被
ばく線量を制限する。
5. 放射線被ばくを伴う行為であっても明らかに便益をもたらす場合は行為
を制限することなく人の安全を確保する。
解答 5
被ばくに関連する可能性のある人の望ましい活動を過度に制限することなく、人と環境の安全を確保すること
問題 3. 医療被ばくで正しいのはどれか。2 つ選べ。
1. 診断参考レベルは正当化を目的とする。
2. 生物医学研究の志願者には線量限度がある。
3. 妊娠中の患者の医療被ばくに伴う胚/胎児の被ばく。
4. 介助する親しい友人が個人として承知の上で受ける被ばく。
5. ICRP Pub.103 は患者の被ばくに線量拘束値を提案している。
解答 3、4
1.最適化を目的とする。
2.医療被曝には線量限度はない。
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