第9回IVR認定放射線技師試験問題 Ⅱ医用機器
IVR認定放射線技師の過去問はありますが、答えと解説が掲載されていないため作成しました。あくまでも自分で調べ答えや解説を導きだしたものなので自己責任でお願いします。
問題 1. IVR 用 X 線装置-基礎安全及び基本性能-(JIS Z 4751-2-43:2012)で、
用いられる基準点はどれか。
1. DRL 基準点
2. 装置入射基準点
3. 患者照射基準点
4. 皮膚表面基準点
5. 患者撮影基準点
解答 3
X線ビームは、患者照射基準点がファントムの入射面の中心になるように調整される。X線ビームは、その軸が隣接したメタクリル樹脂(PMMA)平板の面の間にくるように調整してはならないX線照射野 寸法は、ファントムへの入射口で 100 cm でなければならない。 測定は、 透視の公称最高管電圧で行う。測定は、患者照射基準点から 3 m 以内又は 0.1 µGy(1 Gy 当たりの空気カーマ)までの全ての位置。
問題 2. JIS 規格で正しいのはどれか。
1. 最大単発負荷定格は 1 回の負荷における、陽極入力電力と管電圧との関係である。
2. 公称撮影入力は照射時間 1 秒、負荷繰返し時間 1 分で繰り返し可能な単発 X 線管負荷である。
3. 撮影用 X 線装置の焦点皮膚間距離は正常な使用時で、45 cm 以上で使用できる構造でなくてはならない。
4. X 線撮影における X 線出力の再現性は変動係数で表し、X 線管負荷条件のあらゆる組合せにおいて、0.1 以下でなくてはならない。
5. IVR 用 X 線装置では正常な使用時に、心肺蘇生法用配置に 5 秒以内に設定できなくてはならない。ただし 15°につき 1 秒増してよい。
解答 3、4(試験当時は正解だが現在では不正解)
1.負荷について、陽極入力電力と照射時間との関係によって与えられる最大許容線管負荷。
2.照射時間 0.1秒、負荷繰返し時間 1分で繰り返し可能な単発 X 線管負荷を適用する。
4.0.1(自動制御装置含む)から0.05以下(自動制御方式除く)に変更された。
5.15秒以内に設定できなくてはならない。
問題 3. 国際電気標準会議(IEC) 60601-2-43:2010 のインターベンショナルプロ
セジャ用 X 線装置の安全に関する個別要求事項において装置表示線量の
精度を示している。正しいのはどれか。
1. ±10%
2. ±15%
3. ±25%
4. ±35%
5. ±50%
解答 4
±50%から2010年に±25%に向上となった。表示線量を算出する方法として装置のX線出力条件より算出する方法と面積線量計を利用する方法がある。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?