見出し画像

オプションの途中決済について

前回オプションの清算方法については2種類あるといいました。

図8

SQ日までもっていた場合の説明は前回ちょっとしました。今回は途中で決済する場合について説明いたします。

図30

これは日経平均先物が27,640円の時の2021年8月限26,000円プットの板です。98円売り94円買いの気配値となっており、直近の値段は96円がついています。

図31

 その後、日経平均先物が27,480円まで下がってきました。以前お話しましたように、プットを持っている場合は日経平均が下がった方が持っている方はうれしい(利益になる)という話をしたかと思います。日経平均が下がってくるとプットの価値が上がるということですね。

 実際に、日経平均先物が27,680円→27,480円に下がったことに伴って、プットの値段も96円→130円と値段が変わっています。

 日経平均先物が27,640円の時に2021年8月限26,000円のプットを96円で購入していれば、日経平均先物が27,480円になった時に持っていたプットを130円で売却することで、130円ー96円で差額34円を儲けることができたというわけです。途中で反対売買で決済するというのはこのように行います。

 ここで実際の取引の値段について説明いたします。上の例で日経平均先物が27,640円の時、2021年8月限26,000円プットが96円という話をしましたが、実際に1枚買うのに96円というわけではありません。

 株式にも取引単位があるように、日経平均先物オプションにも取引単位があり、実際には×1,000倍のコストがかかります。上の例でいいますと、2021年8月限26,000円プットを購入するには96円ではなく、9万6,000円が必要となります(手数料など無視)。差額34円の儲けというのも、実際には×1,000で3万4,000円の儲けということになります。

いいなと思ったら応援しよう!