
私のオプション遍歴
OP売坊さんの記事を引用したりして話をしているうちに、自分のオプション遍歴をそういえばきちんと書いていなかったなーって思いました。時間があるのでちょっとまとめてみます
https://twitter.com/OP49431790
※記憶をもとに書いていて、過去のデータとかひっくり返していないため記憶違いや時系列が若干ずれているかもしれません、ご了承ください
オプションをはじめたのはかなり昔
いつがスタートだったか忘れてしまいました(笑)。自分の子どもが生まれたときとか家族の歴史と重ねてみると・・・・20年以上前には触っていたはず。日経平均のナイトセッションがまだなかった時代。さかのぼる記録がないので正確な年月日は思い出せません。楽天証券の前身のDLなんとか証券っていうのが日経平均オプションをインターネットで可能でそこでオプショントレードを始めたのが最初です。
その頃発売されていた書籍に「ゴミ投資家のためのインターネット株式投資入門 デリバティブ編」という書籍があります。これはすごい記憶に残っていてオプショントレードを始めるにあたっての名著だと今でも思っています。書籍内の現在の日経平均先物市場の営業時間等は全く違いますが、理論や仕組みのところは今でも通じているのではと思っています。残念ながら絶版となっており新品を入手することはできないと思います。中古品が当時と変わらない値段で販売されているようですので、私と同じように一定の価値があると思っている人がいるのかもしれません。下にリンクを貼っておきます(アフェであはりません笑)
確か300万円からスタートした記憶があります。この当時はベンチャー企業の役員として仕事をしていましたので兼業でした。結構緩い会社だったのと役員だったということもありオフィスで仕事をしながらトレードもするという感じ、スマートフォンはまだなかったはず。
会社買収から専業へ
1年後か2年後だったかなー そのベンチャー企業がとある会社に買収されることになりました。私はオーナーではありませんでしたが、若干の株式を持たされていたのでそれを売却してそこそこの資金を獲得。会社に残る選択肢もあったのですが、「オプションで生活できるんじゃね?」と思い退職を選択して専業となりました。この時が確かオプション口座が2,000万円くらいじゃなかったかなー(記憶があいまい) この時期が確か2,000万円の資金で月に30~100万のオプション収入で常に勝っているわけではなかったのですが、生活費をまかなえて+オプション口座に資金を積み上げていたような気がします。この当時はX(ツイッター)はまだ普及していなかったはず。情報発信はもっぱらブログでした。私も色々な人とブログを通じて交流がありました。
東日本大震災発生・・・
ご存じ2011年3月11日、東日本震災が発生しました。9.11やついこの間の日経平均大暴落もありましたが、私の感覚では東日本大震災が一番オプション市場を揺るがした事件と思っています。証券会社が2、3社オプション取引を中止したり、プット単独売りをしていた人が阿鼻叫喚の世界になったりとカオスな状況でした。
この頃のトレード成績なのですが・・・・・相当に収益を積み上げた時期でした。もともとがブル気質ということもあって東北震災が落ち着いたころには資金が2倍以上になっていました。あとから思えばこの頃が資金量のピークだったわけですが・・・・
トレードの不調が続く・・・
いきなり資金量が増えたということや、ここから日経平均が上昇基調になってきたこともありオプショントレードの不調が続いてきたと思います。
ここで余談になるのですが、オプショントレードって突き詰めていくと精神的な面が非常に重要と思っています。例えば30万円を口座に入れてオプショントレードを開始、コールオプションを売ったとしましょう。含み損が15万円くらいになりました。皆さんはどう思いますか?
「やばいなー 含み損が資金の半分くらいになっちゃった。まあなんとかなるかな・・・」
30万円は痛いっちゃー痛いですが、全損しても大したことないですよね。それにオプション売りは一時含み損になることも多いのですが、「理論上今の含み損は時間が経てば解消されるはず」「理論上は損失は〇〇円で限定されているはず・・・・」と頭の中でわかっていますし対応策もあります。頭の中で分かっていることと行動が一致できるのです。
ところが急に資金が増えたこともあり、1億円を運用していると一時的に含み損が5,000万円くらいになることがあるのです。さっきの30万円の資金で含み損15万円と同じ比率ですよね。しかし同じ比率だから同じ感覚・・・というわけにはいかないんです。5,000万円の含み損っていったら家一軒買えますよ。それが一時的にしても含み損として目の前に出されると冷静にはいられないのです。急に資金が増えたということもあって、その感覚に慣れていなかったということもあります。頭の中で「この含み損は一時的なものだ」「理論的に損失は〇〇円に限定されている、だから大丈夫だ」と理屈はわかるのですが、理屈はわかっているのですが感情がついていかないんですね。今にして思えば、そんなにポジション立てなくてもよかったじゃん・・なんですが、資金があればあるだけ建てちゃうんですよね。これも精神的な問題
オプション取引から一時撤退・・・
東北差異震災後の日経平均が堅調ということもあり、確かピークで1億円弱の資金だったものが6,000万円くらいになったかなー(記憶があいまい) その頃、昔の知り合いからファンド会社の役員に誘われました。この頃はオプショントレードで昼夜問わず相場をみているのに疲れていたこともありその話に乗ってオプショントレードから撤退、残った資金は全部引き出して自宅購入と旅行にあててほとんど資金を残しませんでした(今にして思えば自宅を買っておいてよかったわ)。オプション取引から撤退したのは何年前だったかなー ちょっと記憶があいまいなのですがたぶん今から4,5年前かなー
一時撤退後
その後しばらくしてオプション取引は再開したのですが、100万円程度の資金でfar OTMを売ってほったらかしにして月に10万円程度の収益を得て、それがお小遣いみたいな生活。給料はほとんど全部奥さんに手渡し。あまり贅沢をするタイプではないので特に苦でもありませんでした。ぶっちゃけ、相場をしていないと毎日が気楽でしたねー笑。
その後はファンドが投資していた小さなIT企業を引きついて経営に参加したり、「伝説のファンドマネージャー」と言われていた某氏の所属する投資顧問会社でお仕事をしたりしていました。
そして今
そんな感じでダラダラと日経平均オプションを続けていたのですが、時間とお金に余裕があったらまたオプションをしっかりやってみたいと思っていました。コロナ禍で在宅勤務が増えて少なくとも時間ができたこと、Xをやり始めて情報発信をしたり、いろんな情報を受け取ったり。そんな時期にミニオプションができたということもあり、ちょっと本格的に参加してみようかと思って現在に至っています。
私の利点
そんなことで濃淡ありつつオプション取引と関わりを持って20数年になります。私の自慢できる一つとして
色んな負け方を知っている(笑)
よく言うことですが、「普通にやっていてもオプションって勝つ」んですよ。結構適当にやっても通常は勝ちます。ですから「勝ち方を教えます!!」っていう人ってネットにいっぱいいますけど、ぶっちゃけ教えてもらわなくても適当にやってもある程度勝ちます。問題なのは
たまに大きく負ける
というのがオプション取引の特徴です。小さくちょこちょこ10回勝って、1回の負けで今までの勝ちを吐き出すのがオプション取引と思っています。ということは、大事なのは勝ち方を教えてもらうより負けを回避する方法を教えてもらうことが大事だと思っています。私はいろんなパターンで痛い目をみていますので、負けるパターンは知っています。
あと、オプションの肝は証拠金管理とも思っています。オプション取引って結局お金とお金の殴り合いで、資金力がそのまま戦闘能力になるところがあります。とはいえ投入できる資金量に限りはあります。そのあたりの調整や管理が重要だと思っています。