トレードできるオプションの数は?
日本の上場企業数ですが、日本取引所グループのホームページからの抜粋です。
TOKYO Pro Marketは一般の人は取引できませんが、それでも日本取引所グループだけで3,700社以上一般の人が取引可能です。
それではオプショントレードはいったいトレード可能な数はどれくらいあるでしょうか。
前回までの話で、オプションには「コールとプット」「権利行使価格」「限月」があると話をしました。2021年7月24日現在、日経平均は約28,000円近辺です。次の表を見てください(コールとプットは今は無視しています)。
横軸に限月、縦軸に権利行使価格の表となっています。現在2021年7月24日ですので、一番最初にくる限月は2021年8月限となります。実は限月は毎月あります。2021年8月限、2021年9月限、2021年10月限・・・この表では2022年1月限までしか書いていませんが、実はもっといっぱいあります。
縦軸の権利行使価格ですが、こちらも現在の日経平均近くの28,000円を中心に、125円刻みで上下に権利行使価格があります。ということは、権利行使価格の数×限月の数、さらにコールとプットがありますので、さらに倍・・・東京取引所グループの株式数ほどではありませんが、トレード可能なオプションの数って結構あります。
しかしここで注意点ですが、確かにトレード可能なオプションの数はある程度多いですが、実際に頻繁にトレードされているのは直近の限月のオプションです。今が2021年7月24日とすると、2021年8月限のオプションが一番頻繁にトレードされています。その次に多いのが2021年9月限、その次が2021年10月限、そこから先は存在はするもののほとんど取引がありません。(トレードの頻度を色の濃淡で大まかに表現しています)
ほとんど取引がないということは、板が薄い(売り希望数、買い希望数が非常に少ない、売り買いの値段の差が大きい)ということです。板が薄いということは取引したくても非常に不利な条件で取引をしなくてはならないということで、遠い限月のオプションは存在はするものの、「ないも同然」ということなります。従って遠い限月のオプションは無視しても全く問題ないというか、そもそもトレード実質不可能です。
実は最近になって(そんなに最近ではないか)限月が一か月おきだったところ、間を埋めるように一週間おきに期限がくるオプションが追加されました。例えば2021年8月限の次は2021年8月第三週限、2021年8月第四週限・・・という感じです。これまた出来高が非常に少ないので存在しないと思ってかまいません。実は私自身この毎週のオプションについてはなじみがないということもあって、できて以降トレードしたことがありません。食わず嫌いなのかもしれませんので、機会があったら検討してみたいと思います。
※実は行使価格は125円刻みではなく250円刻みのところもあります。限月についても設定には細かいルールがあります。以下の日本取引所グループのサイトを参考にしてください。私の説明はわかりやすくするためと、細かいこと知らなくてもトレードできるので(私が知識ないだけですが笑)、省略しているところがあります
https://www.jpx.co.jp/derivatives/products/domestic/225options/01.html