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オプション取引が有効な例(その1)

私がフォローさせてもらっているXの方の投稿に以下のようなものがありました

先物買いが含み損になっている場合
2025年1月11日NS終了時の先物のチャート

反発を狙って日経平均先物を買い下がっていったパターンですね。私もよくやります(汗)購入単価39,375 現在値38,790ですので585円負けていて含み損が約3万円あるというポジションです

その方のコメントをみると
「もう切るに切れないポジション」
「この買いポジションは塩漬けを覚悟して上昇を待つ」

実はこういうときにこそ、コール売りが有効となる可能性があります。
ちなみにコール売りをお勧めしたときのコメントですが

「先物がリバウンドして急騰するのが怖い」

とのことでした。では実際に検証をしてみようと思います。

まずマイクロ先物を5枚買い建てているときの必要証拠金を計算すると


マイクロ先物5枚買った場合の必要証拠金


以上の画像より107,695円が必要となります。
それでは約2,000円上の2月限40,750円コールミニ(値段230円)を1枚追加で売ったと仮定します。その時の必要証拠金は


マイクロ先物5枚買い、ミニコール1枚売りの証拠金

111,523円となり、マイクロ先物5枚の時の証拠金からプラス3,828円しか増加していません。これは何を意味するかというと

現時点で(マイクロ先物5枚のみ買い)と(マイクロ先物5枚買い+コールミニ1枚売り)のリスクはほとんど一緒

ということです。オプション売りというのは怖いというイメージがあるかと思います。実は場合によってはオプション売り自体はほとんどリスクないのです。

次に「先物がリバウンドして急騰するのが怖い」ということを検証します。NSの引けは2025年1月11日早朝でした。今日から三連休ですが、連休明け2025年1月14日に日経平均先物が38,790円→39,250円に急騰したとします。
その場合の2月限40,750コールの値段は実は計算で求めることができます。


1月11日→1月14日のオプションの価格の変化

上のことから言えるのは、先物が三連休明けに38,790→39,250になった場合オプションの値段は230→約275に変化するということを表しています。ミニオプションの場合は乗数100倍ですので含み損でいうと4,500円の含み損ということになります。これを高いとみるか安いとみるかは人それぞれだと思いますが、このポジションを保有している方の予想される証拠金額は最低20~30万円(もっとお持ちとは思いますが)とすると、4,500円の含み損はさほど大きいとは言えないのではないでしょうか。

つまり結論としては「三連休明けに先物が500円急騰した場合のコールオプションミニ売りの含み損は4,500円程度である」ということが理論上いえます。

ここまでの結論としては
マイクロ先物を5枚既に買っている状況下では追加的にコールオプションミニを1枚売ってもリスクはほとんど変わらない
ということが言えるかと思います。

注意点としてはあくまで「現時点での」リスクの大きさを言っています。先物が上下動するたびにオプションのリスクも上下動します。またシンプルに先物を買っているだけの場合と、オプション売りを組み合わせた場合の損益の比較については次回ご説明しようと思います。

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