マガジンのカバー画像

OPTEMOエンジニアブログ

47
エンジニアメンバーのブログをまとめています。
運営しているクリエイター

#docker

ECRコンテナイメージのセキュリティスキャンとSlack通知を自動化したよ

こんにちは、すずきです。最近はハリソン山中の喋り方で日常生活を送っています。 ECS on Fargate環境を導入する際、最初にCIへTrivyやDockleによるコンテナイメージの脆弱性スキャンを組み込んだのですが、次にリリース間のセキュリティリスクも考えて、ECRのイメージを定期的にスキャンしてその結果をSlackで通知する仕組みをつくりました。 Lambda、EventBridge、S3、IAMロールというAWSの基本リソースを使用して、誰でも簡単にこの仕組みを構

ECSのCI/CDを運用&セキュリティ面でいろいろ工夫したよ

こんにちは、すずきです。 最近、GitHub ActionsでECS on FargateのCI/CDワークフローを構築する機会があったので、運用保守やセキュリティに関して工夫した点をまとめました。 英語版の記事もあるので、日本語が苦手な方はこちらをご覧ください。割と反響がありました(1週間で12,000 View超えた)。 ワークフロー全容以下がECS on FargateのCI/CDワークフローの全容です。このワークフローは、コードのチェックアウト、ECRリポジトリ

トレーニング環境をAWS SageMakerからGCP Vertex AIへ移行したよ

こんにちは、すずきです。 以前、モデルのトレーニングにAWSのSageMaker Studioをつかっていたのですが、期間限定で$100,000(1500万円..!)のGCPクレジットをいただいたので(Google Cloud for Startupsによるスタートアップ支援)、トレーニング環境をVertex AI Workbenchに移行しました。 SageMakerとVertex AIで使い勝手がところどころ違ったので、移行プロセスを共有します。 こちらは以前書いた

SageMaker TrainingのDockerイメージとConda環境を最適化したよ

こんにちは、すずきです。 以前、以下の記事でDockerコンテナ内にConda環境を設定し、Amazon SageMakerでのトレーニングを実行する手順を書きました。 また、以下の記事では、デバッグ環境(EC2/Deep Learning AMI)とトレーニング環境(SageMaker)で環境を一致させるために、condaの設定ファイルenvironment.ymlをデバッグ環境から書き出して、それを使ってトレーニング環境のDockerイメージを構築しました。 Doc

マルチステージビルドやDistrolessでGoアプリケーションのDockerイメージを最適化してみたよ

こんにちは、すずきです。 Node.js(Express)ベースのアプリケーションをGoに移行した際、Dockerイメージのサイズを2.8 GBから400 MBまで大幅に削減できて一旦満足したのですが、リソースの効率的な利用やデプロイの速度向上を目指す中で、さらなるイメージサイズの削減ができることがわかったので、新たな試みをしてみることにしました。 DevOps経験のあるエンジニアには既知の内容だと思いますが、初心者の方々への参考として、改善内容を共有します。 元のDo

スタートアップのエンジニアってマジでなんでもできるんだなと思った ~2023ふり返り~

こんにちは、すずきです。 M-1とSASUKEが終わるといよいよ年の瀬なんだなぁって感じっすね。 ここ一年、月イチペースでnoteの更新をやってきたんですが、技術まわりやAWS認定資格の投稿ばかりで、開発業務の内容、チーム運用、働き方など、弊社の組織に関する内容を全く投稿できていませんでした。 個人的な話なんですが、2023年はこれまで主にやっていたフロントエンドやAIまわりだけでなく、インフラ(AWS)や新しい言語(Golang)などのいろんな領域に挑戦できました。この

超いまさらだけどバックエンド開発環境をDockerコンテナ化したよ

こんにちは、エンジニアのすずきです。 ローカル開発環境のコンテナ化…どの企業様でもされていると思うのですが、限られたエンジニア数で新機能開発に重きをおいた結果、弊社ではずっと先送りになっておりました… 先送りにした結果、dev環境とローカル環境で同じDB(RDS)を参照する状況となり、チーム開発に大きな支障をきたしてしまいました。 私は主にフロントエンドとAIまわりを担当しているため、Dockerについてはあまり詳しくなかったのですが、チーム開発の崩壊を防ぐために、以下

SageMaker Training JobsでBERTの応用モデルの事前学習をためしてみる

こんにちは、エンジニアのすずきです。 以前の記事で、TabBERTモデル(IBM論文の付属コード)の環境構築と学習(事前学習、Fine-Tuning)をEC2上で行いました。 動作確認くらいであればこれで問題なかったのですが、いざ本番運用を考えてみると、以下のような問題がありそうでした。 学習中以外の時間にかかるEC2のコスト 推論環境を別途たてることになったときの環境再構築コスト 入出力データの管理の手間 調べてみたところ、Amazon SageMakerというAW