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研究者として必要な準備〜ORCID編〜
はじめに
研究者としてのキャリアを積む中で、自分の研究成果を効率的に管理し、発信することは非常に重要です。そのために役立つツールの一つが「ORCID」です。本記事では、ORCIDの基本的な情報から、研究者にとってのメリット、そして登録・活用の方法について解説します。
まず、ちょっとした雑談から始めましょう。ORCIDって「オーキッド」と読みますが、最初に聞いたとき、ポケモンのオーキド博士を思い浮かべた人もいるのではないでしょうか?私はそうでした。オーキドだし博士だし、なんだか関係があるのかなと一瞬思いました。でも安心してください。ORCIDはポケモンとは無関係で、研究者のための真面目なツールです。
名前の由来は「orchid(蘭)」だと考えられていたが、実際は「大木」。これを踏襲して英語名はは「Professor Oak」となっている(oak = オーク = 楢・樫)。
ORCIDとは?
ORCID(Open Researcher and Contributor ID)は、研究者のための国際的な識別子です。16桁のユニークな番号で構成され、研究者一人ひとりに付与されます。この識別子を使うことで、名前の表記揺れや重複による誤解を防ぎ、正確に自分の研究成果を識別することが可能です。
例えば、「Moheji Henoheno」という名前の研究者が複数存在する場合でも、ORCIDを使えば、それぞれの研究者が発表した論文やプロジェクトを明確に区別できます。
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ORCIDを利用するメリット
ORCIDに登録し利用することで、研究者に以下のような利点があります
成果の可視性向上
ORCIDを通じて論文や研究プロジェクトを紐づけることで、自分の成果が検索エンジンや学術データベースでより見つけやすくなります。
研究成果の管理が簡単
複数の学術誌や研究機関に提出する際に、ORCIDを活用すれば成果の登録が自動化される場合もあります。
研究費申請時の利便性
研究費の申請書類にORCIDを記載することで、審査側がスムーズに申請者の実績を確認できるため、申請の工程がより効率的になります。
国際的な信頼性
ORCIDは国際的に広く認知されているため、海外の研究者や機関とも共通の基盤として利用できます。
ORCIDと連携されている主なサービス
ORCIDは、さまざまなサービスと連携することで、その利便性をさらに高めています。以下に代表的な例を挙げます:
出版社:Springer Nature、Elsevier、Wileyなどの主要な学術出版社では、論文投稿時にORCIDを要求または推奨しています。
日本国内のサービス:
Researchmap:日本の研究者データベースで、ORCIDと連携することで経歴や業績を簡単に更新できます。
J-STAGE:日本国内の学術論文プラットフォームで、ORCIDを活用して成果を登録可能。
国外での研究助成機関:NIH(アメリカ国立衛生研究所)や欧州のHorizon Europeなど、多くの研究助成機関がORCIDを採用しています。
ORCIDの登録方法
ORCIDの登録は簡単です。以下の手順に従って進めましょう
公式ウェブサイトにアクセス ORCIDの公式サイト(https://orcid.org/)にアクセスします。
アカウントの作成 必要な情報(氏名、メールアドレス、パスワード)を入力してアカウントを作成します。
プロフィールの入力 アカウント作成後、自分の経歴や研究分野、これまでの研究成果を入力してプロフィールを完成させます。
連携サービスの設定 ResearchmapやGoogle Scholarなど、他の研究者向けサービスとORCIDを連携させることで、情報の更新が自動化されます。
ORCIDを効果的に活用するには?
ORCIDを単に登録するだけでなく、積極的に活用することでその効果を最大化できます。
論文やプロジェクトに必ずORCIDを記載 論文投稿やプロジェクト発表時には、ORCIDを明記することで、自分の成果が確実に記録されます。
定期的な更新 新しい研究成果が出た際には、ORCIDに速やかに追加しましょう。これにより、常に最新の情報を維持できます。
Researchmapとの連携 日本の研究者であれば科研費やResearchmapを避けて通れません。Researchmapでは連携できるので、業績管理に使用しましょう。
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というかこれってID重なってません?
まとめ
ORCIDは、研究者としてのキャリアを築く上で便利な仕組みです。研究成果の管理や発信を効率化できますね。何かしらの論文や発表を控えていて、まだORCIDを取得していない方は、この機会にぜひ登録してみてください。