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泣き虫は嫌いだった話。#2

ここんところ、調子が悪い。
体調が悪いのではなく、……その、軸がブレ始めている方の、調子が悪い。

簡潔に言おう。濁った言い方は性に合わないので。

2つ下の後輩が気になって気になって仕方がない。
もう、意識しまくりである。全く関係ないのに他所でこないだのお菓子のキャラクターを見かけるとフラッシュバックして思考が停止する。
いや、別になにか直接的にされたわけでは無い。強いて言うならお昼ご飯にひとこと物申されたくらいだ。(大袈裟)

なのに。なんでこんなにも狂うのか。…それは自分でも薄々分かりつつはある。と思う。

自分の歯車を乱す人なんて、居なかったから。
俗に言う「おもしれー女」状態である。全くもって恥ずかしい以外の何物でもない。チョロいのはどっちだ。俺だ。

あんな些細な一言で、俺は、好きになってしまった。

ずっと貫いてきた自分の性格が初めて、何かに触れられた気がした。それは微かな接触にもかかわらず、鳴り響いて止まない。止まることも知らない。
いや、止めようと思えないし、思わないのかもしれない。
心地がいいのだ。腹は立つのに、それすらも許せてしまう程に。

ありふれた言葉で表すのならば、好きで好きでたまらない。
そしてこれは、まだ彼女には届いていない。

届けるつもりは、今のところ、 。

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