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老いては子に従えとは
明治42年(1909年)生まれの私の祖母がよく口にしていたことばがあります。
「老いては子に従え」
なぜこの言葉を今も覚えているかというと
私がまだ小学生の頃、父が祖母に色々偉そうに言っているにも関わらず、祖母はただ「はい、そうやね」と答えていたからです。
小学4年生にもなるとその光景がとても不自然に感じて
「なんでおばあさんは自分の子どもにそんなに言われて怒らないの??」と尋ねたことがありました。
祖母は「老いては子に従え、ということばがあるからなぁ」と言ったからです。
当時、父は30代後半で祖母は60代になったくらいのこと。
今の私と父の関係は、いつまで経っても親に子どもが従うといった形です。
先日、実家にしばらく泊まっていたら、色々目につくから不要なものを処分できるように、まとめていたら、「置いとけ」と一言。
私が「これからは、処分するにもお金がかかるし、実際この前まで無料だったのに、料金かかるようになったやろ!これからもっと上がるよ」と言っても聞く耳持たず。
今考えると、明治生まれの祖母は潔かったのか?
母方の祖母も、母に対して「○○さん」とさん付けで呼んでいました。
当時小学生の私はまたもや「自分の娘なのになんでさん付け?」と尋ねたら「嫁に行ったから」と即答。
大正・昭和初期の教育せいだったのだろうか?
今と違って親子関係がはっきりしているように思えた記憶があります。
成人すれば、いつまでも子ども扱いせず、ひとりの大人として対応していたような?
「老いては子に従え」は、「わが子でもおとなの意見として聞くべき」ということなのかもしれない。
実際、時代の中心やこれからの時代を担っていく世代の人の方が今の世の中のことは、わかっているわけで、そのことを「老いては子に従え」のことばでまとめいるのかもしれません。
今後私は、明治生まれの祖母たちを見習うべきかも?