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データのみを用いた予想手法③

これまで馬券対象から外す馬について書いたが、ここからは馬券対象に入れたい馬について書く。

1)凡走が続いているが、徐々に着差が小さくなっている馬

例えば1000万クラスの出走馬で、、、
 5走前 500万  1着勝ち上がり
 4走前 1000万 10着 1.5差 上がり36秒
 3走前 1000万 10着 1.0差 上がり35.5秒
 2走前 1000万  9着 1.2差 上がり35.5秒
 1走前 1000万  6着 0.5差 上がり34.8秒

こんな3歳馬がいたとする。
 勝ち上がり直後はクラスのスピードに慣れず凡走するが、何戦かでそれにも徐々に慣れ、ラストが伸びるようになってきた感じ。こういう馬が非常に怖い。今回かさらに次あたりが買い時と見るべき。1000万では掲示板にも載っていないので恐らく人気は単勝10倍~15倍ぐらいになると思われるが、こういう馬が連に絡むととても美味しい馬券になる。
特に成長途上の3歳馬は注意(4歳も一応ある)。逆に5歳以上は単なる紛れと見た方が賢明。5歳以上で上積みがある馬は非常に稀だし、5歳で勝ち上がれない馬はそういう馬だからだ。
 なお、準オープン以上までくると、勝ち上がりにモタつく馬はずっとそのままもたつき続けるということの方が、遥かに多い気がする。能力の壁、というか才能の有無というか、そこから上に行けるかどうかは持って生まれたものがモノをいう世界なのかもしれない。

2)10戦ぐらいずっと凡走。6~16着、着差1秒以上

 ず~っっと続いてるならそういう馬だが、こういう馬が突然連に絡んでしまうことがある。相手関係、コース得手不得手、調子の上向き、去勢関連、ハマる可能性を見るしかない。経験上、調教評価はほぼアテにならない。中山だけ得意な馬、小倉だけ勝ち負けする馬みたいなのは良くいる。下級条件なら見過ごされることもあるので、上手く拾えれば高配当が期待できる。

 このコースだけ好走、似たコースで好走、というパターンを読み取る。枠順と馬場の荒れ方も要注意。ただ傾向は長くて2年。3年以上前の勝ち負けを取りざたしてもあまり意味は無いと思われる。

3)二桁着順が多く大半が凡走だが、非常に稀に、思い出したように2着3着入ったことがあるという馬。入線したレースをチェックし、そのレースの上位が人気薄ばかりのレースなら無視して良い。そういうレースになってしまう理由を見つけるのはほぼ不可能。逆に何らかの共通項に気付くことができたなら、万馬券が取れるかもしれない。

4)初ダート
父が芝で活躍した馬だが、芝では頭打ちでダートを試す、というパターン。自分がいろいろ調べた範囲では、
父ネオユニヴァースの牡馬、馬体重450キロ以上
父ブラックタイドの牡馬と牝馬、馬体重は440キロ以上
父スクリーンヒーローの牡馬 馬体獣470キロ以上
この3種牡馬は初ダートで豹変する(いきなり勝つ)ことがある(あくまで「ことがある」なので注意)。
https://db.netkeiba.com/race/201802010412/
例えばこのレースのウェスタールンド(ダート転向で1000万1600万と連勝)
https://db.netkeiba.com/race/201907020201/
例えばこのレースのアマリリステソーロ(前走芝で14着)
https://db.netkeiba.com/race/201809050402/
例えばこのレースのロフティネス(芝で5、6、12着の後ダートで勝利)

逆に、キンカメやハーツクライ、ルーラーシップ、キンシャサノキセキ、クロフネなんかの芝ダート兼用の種牡馬は、芝の成績がダートになっても変わらないことが多い(つまり豹変しない)。アリュールやヘニーヒューズやシニミニなんかのダート種牡馬は初めからダートだから豹変も何もない)。

そして最近この「豹変種牡馬」に、キズナが入ってきそうなので嬉しい限りだ。キズナ産駒でダートを走ったことのある馬はまだ2頭しかいないが、この2頭ともダートで勝ち上がっている。

とまあ長々と書いたが、ここからは箇条書き形式でまとめていきたい。

〇派手な勝ち方した馬は人気になるが敢えて切ることができれば配当効率がとてもよい。
 「前走持ったままで3馬身ブッチギリ」とやらで、次の500万も当然の一番人気になるが、持ったままでもムチ入れても伸び方は大して変わらず敢え無く4着、みたいなシーンは良く見る。

〇ダート戦で前走逃げて大差勝ちは人気になるが、切れれば配当効率がよい。
似たような話だがダートの大差勝ちはあてにならない。普通の勝ちと同じぐらいに見て良い。

〇良血統(G1馬の兄弟とか子供とか)、クラブ人気馬は過剰人気になる。切れれば配当効率が良い。

○昇級直後の1〜2戦はそこそこ好走するが勝ち切れず、そのまま低迷期に入ってしまう馬が結構いる。馬の好調は続いても3~4カ月。調子の並なのかなんなのか。そうなる理由はわからない。

〇出遅れて後方ママだったレースは、騎手が不貞腐れて何も挽回策を打たなかった可能性を考慮。ノーカン扱いすれば違って見える馬もいる。中でも出遅れはノーカン扱いするべきと思われる。

〇1000Mのレースは独自の適性がある。
特に芝1000M。1200と1000は別物と考えるべき。ダート1000も同様に、はっきり言って何が来るかは全くわからない。

〇下級条件の初ブリンカー
初ブリンカーは要注意。良くて掲示板だったような馬が突然勝つ。

〇去勢が馴染んで走り出す馬。
https://db.netkeiba.com/race/201805010211/
根岸ステークスのノンコノユメ。体重+10kgを見逃してはいけなかった。その次のフェブラリーまで勝つとは思わなかった。

次に続く。

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