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企画で人は、幸せになれる

 11月23日。勤労感謝の日。
だが、私にとっては、365日の中で命の重みを最も噛みしめる日。
そう、今日は我が子の誕生日だ。
そんな、とても大切な日に、とてもあたたかい経験ができた。
大好きな小杉湯さんでの、銭湯デビューである。
心も身体もぽかぽかになってしまったので、この気持ちを書き留めておく。

 SNSでこの投稿を見つけたのち、
「我が子の最高の誕生日プレゼントになる!!!」と光の速さで申し込んだ。

小杉湯さんには、社会人なりたての頃から、何度もお世話になった。
仕事が上手くいかなかったとき、パートナーと喧嘩したとき。
熱湯のポコポコを感じながら、その日だけのお湯を楽しみ、
譲りあいながら水風呂に入り、カランで休憩する。
締めのミルク風呂で、体も心も癒される。

小杉湯さんがお湯を沸かし続けてくれたから、
悲しみは半分 喜びは2倍になったと言っても過言ではない。

入り口から、癒される、。

そんな大好きな小杉湯さんで、我が子の銭湯デビューができるなんて。
家族3人でウキウキしながら、高円寺駅に降り立った。(夫も大の銭湯好き)

木曜日(定休日)にも関わらず、小杉湯さんには明かりが灯っていて、
それだけでも、ものすごくすごいことなのに、入り口にはたくさんの人がいて、今日を全力でサポートしてくれていた。いくら感謝してもしきれない。

番台さんの「いってらっしゃい」に、手をちょこちょこ振る我が子と、女湯に入る。脱衣所でも、たくさんのスタッフさんがお手伝いしてくれたので、安心して、浴場へ向かうことができた。

洗い場には、にこニコボトルというものがあって、「せーの!」でポンプを押すと、シャンプーが出てくる。子どもと一緒にお風呂時間を楽しんで欲しいという意図が見えて、胸が熱くなった。

湯船では、たくさんのすみっこたちがお出迎え!
我が子は、彼らを咥えたり、湯船に落としたりとご満悦な様子。

はしゃぎ回る子どもたちを眺めたり、
他のお母さんとゆるゆるお話をしたり、
我が子を眺めながらポカポカしたり、
赤ちゃんの泣く声を懐かしがったり、
本当に幸せな時間だった。

「迷惑かけないかな。」とか微塵も思わずに、心ゆくまで小杉湯さんを堪能できた。

赤ちゃんのオムツが取れていないと、入場できないお風呂が多いけれど、小杉湯さんは違う。いつでもWELCOMEだそうだ。
恥ずかしながら、今回、初めて知った。
子どもが生まれてから、銭湯に入れるかどうかなんて考えたことなかった。
当たり前に入れないものと思っていたからだ。

今日の暖簾

長くなっちゃったけど、何が言いたいかって、
子どもと入る銭湯は格別ってことだ。
いや、きっと、子どもだけじゃない。
大切な人と入る銭湯は、格別だ。

企画で、人は幸せになれる。
企画で、人は笑顔になれる。
それを体感した時間でもあった。

私は、この企画を考えてくれた人にお礼が言いたい。
どんな思いで、この企画を考えてくださったのかな。と想像してしまう。
パパママ銭湯の人たちにも、花王の人たちにも、小杉湯の人たちにも感謝の気持ちを伝えたい。
お休みの日に、こんなにも心温まる企画をありがとうございます。
家族にとって、より大切な一日となりました。

3人でパシャ

追記
我が子は、よほど満足した一日だったのか、寝るときに「ちゅ」ってしてくれた。去年の今頃は、陣痛で苦しんでいたのにね。

我が子、我が夫、幸せをいっぱいありがとう。

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