「colabo令和4年度事業計画書」のデマを流したの誰?

colaboの令和4年度事業計画書に関する開示請求結果についてまとめる。

Ⅰ 経緯

10月下旬に暇空氏は、colaboが東京都に提出した令和4年度事業計画書に、多数の計算ミスがあることをツイートで指摘した。

令和4年度 事業計画書の計算ミスの指摘

これに対して11月29日付の文書にてcolabo及び弁護団は「暇空氏は新旧のバージョンをもっているのに、修正前の旧バージョンを用いて情報操作をしている」と反論した。これを受けて暇空氏は公開したバージョンしか開示されてないと再反論している。

Colabo及び仁藤夢乃さんに対する誹謗中傷等について

どちらの言い分が正しいか明らかにするため、東京都に関連資料の開示請求を実施した。

Ⅱ 計画書の修正は許されるのか?

本題に入る前に暇空氏の開示資料のツイートに対して「当初の事業計画を修正するのは問題」とする反応があるので、先決的に解決しておく。
女性支援事業のような非定型な事業では、当初計画どおりに運ばず軌道修正することはよくある。目論見通りに事業がいかない場合は、計画を見直し、費用の増減を含めて発注者と協議し計画を変更する。必要に応じて仕様書や契約額の変更を行う場合もある。事業の途中で計画を変更すること自体は問題ない。
ただし、修正版計画書を東京都に提出しただけで協議簿もなく、変更プロセスには不備がある。東京都も計画書を適宜見直すことを仕様書ではっきりと明示しておくべきであった。

Ⅲ 令和4年度事業計画書の変遷

(1)情報開示請求内容と開示結果

 「暇空氏が新旧の複数バージョンの事業計画書を開示請求で取得しうるか」を明らかにするため、11月1日を境界にして2つの開示請求を行った。11月1日は暇空氏がnoteに令和4年度の事業報告書を公表した日である。新旧2つのバージョンを暇空氏が取得するには11月1日以前にcolaboから修正バージョンが提出されている必要がある。
開示内容と開示結果は以下のとおりである。

開示請求内容と結果

11月1日以前にcolaboから修正版が提出されておらず、暇空氏は新バージョンを取得できない。この時点で弁護団の説明が虚偽であることが判明した。
また、colaboは11月29日に修正版を東京都に提出したことも明らかとなった。11月29日はリーガルハラスメント会見が行われた日でもある。

(2)時系列での整理

令和4年度の事業計画書は4月1日付と11月29日付の2つのバージョンがあり、改めて時系列で整理すると以下のとおりである。

令和4年事業計画に関する出来事

(3)弁護団説明の虚偽は意図的なのか

11月6日に堀氏が弁護団に加わったとツイートしており、弁護団は11月初旬には結成されていた。11月29日までcolaboが修正版の事業計画書を提出してないこと及び暇空氏がそれを物理的に入手できないことは、colaboの代理人として当然に知っておかなければなるまい。
説明書の虚偽がcolaboも弁護団も意図するものではなかったケースとして以下が考えられる。
・colaboが日付のない修正版を弁護団に提示
・弁護団が提出済みと錯誤し説明書を作成
・11月29日に弁護団に知らせることなくcolaboが日付を追記し都に提出
・リーガルハラスメント会見の太田弁護士の虚偽に基づく説明ついて居合わせているcolabo関係者が気がつかずスルー
この4条件が揃う必要があり蓋然性が低いと言わざるをえない。意図的でなかったとしても弁護団が善管注意義務を全うしてるとは言い難い。

(4)リーガルハラスメントの原点

「リーガルハラスメント」が有名になった11月29日のcolabo弁護団の会見の議事録を改めて見てみる。太田弁護士が今回明らかになった虚偽をもって「合法的な嫌がらせ」と断じ、それを引き継いで神原弁護士の名言「リーガルハラスメント」が出てくる。ここまで相手を非難するのであれば尚更のこと慎重な事実確認が必要だったのではなかろうか。

2022年11月29日記者会見(文字起こし)


Ⅳ 今後について

colabo及び弁護団は早急な事実確認と釈明なり説明書の修正、謝罪が必要なのではなかろうか。
なお、支える会には10日ほど前に修正バージョンの事業計画書を受け取ってないことがわかる情報をツイートしたが、反応はなかった。

主要な修正履歴

  • 2/23 弁護団の意図しない虚偽報告の条件を1つ追加

  • 2/22 時系列の整理の図を修正


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