次女のマタニティライフを振り返る
2023年11月に、第2子となる次女を出産した。
私たち夫婦は、第2子がなかなか授からなかった。
いつから第2子が欲しいと思い始めていたのかもう記憶にないが、少なくとも1年は妊活をした気がする。私たち夫婦にとって次女の妊娠は、首をながーーーーくして待ち侘びた、待望のニュースだった。そんな次女を産むまでのマタニティライフを時系列で振り返りたい。
兆し
2023年2月末
予定日になっても生理が来ないことに気づく。数えると、4日間くらい遅れている。も、もしかして!?!?と期待に胸を躍らせるも、たかだか4日の遅れくらいで検査薬を試すには時期尚早だ。そわそわしつつ、「1週間くらい経ったら試そうかな」と決めた。
このとき、当時3歳の長女がものすごく甘えてくるようになった。
なんでもないときに抱っこをせがんだり、着替えも自分でできるのに手伝ってと言ったり。
その様子を見た義母が、「もしかして妊娠したんじゃない?妊娠すると、上の子は甘えん坊になるんだよ」と言った。
私はそういうの信じないタイプなので「へーそうなんですね」と聞き流していたが、結果的にこの時の義母の勘は見事的中したのであった。
妊娠確定
2023年3月初め
検査薬を使ったら、無事に陽性。トイレで2本線を見た瞬間はもっと感動するかと思ってたけど、割と冷静に「初期流産もあるからまだわからないなぁ」と悲観的だった。
その後、数日後に産婦人科を受診し、胎嚢が確認できたので妊娠確定。
ここでようやく妊娠したんだと実感が湧いた。
夫にも報告し、二人で「やったー!」とハイタッチして喜んだ。
程なくして両親にも報告。「おめでとう、よかったなぁ」と父が涙を流して喜んでくれたのが思い出深い。
つわり始まる
長女の時と同様、5~6週目あたりでつわりが始まった。食べつわりで、とにかく四六時中口に何か食べ物が入っていないと吐き気がする。朝っぱらからフライドポテト、パン、唐揚げなど食べていた。とはいえ、症状は長女の時よりも格段に軽かった。
長女を妊娠していた当時は毎日のように吐いていたが、今回は吐き気がするのみで、実際に吐いたのは2~3回くらいだったように思う。
長女の時は常につわりに悩まされ、仕事も家事も本当に辛かったが、今回はさほどQOLは落ちなかった。
長女の風邪がうつる。ハードモード到来
つわりが軽いので喜んでいた矢先、恐れていたことが起こる。
長女が風邪をひき、私にうつったのだ。
妊娠中で風邪薬が飲めないのは最大の痛手だった。つわりによる吐き気も悪化するし、風邪で熱も出るわ喉も頭も痛い。夜も喉が痛くて眠れない。
ちょうどこの時期、長女の幼稚園の入園準備があり、フラフラの身体で入園グッズに名前をつけたり、縫い物をせねばならず、とにかくしんどかった。「入園準備は母がやるもの」と思い込んでいる夫に「クレヨンのシール貼りだけでもいいからやってくれ」と言って二人で夜な夜な入園準備をしたのが思い出される。
つわり終わる。待望の安定期へ
苦しかったつわりも2ヶ月ほどで終わり、6月ごろに安定期を迎えた。ここからはマタニティライフの黄金期だ。
つわりが終わった私はとにかく浮き足だっており、「今ならなんでも食べられる!どこへでも遊びにいける!!」と、ワクワクしながらお出かけの計画を練った。
ちょうど季節は夏。幼稚園の夏休みに入った長女と市民プールに通い詰めたり、実家に帰省したり、休みの日は家族で出かけたり、予定を詰めまくった。
赤ちゃんが産まれたら忙しくてなかなか長女に向き合えないだろうと思っていたので、この時の私は寸暇を惜しんで長女と思い出を作るのに必死だった。
家族3人だけのこの時間は、この先2度と我が家に訪れない。だから3人だけで過ごす今を全力で楽しもうと心がけていた。
産休に突入。リスキリングに挑戦
9月末に産休に入った。長女の妊娠時は、里帰りのために実家に帰省したが今回はしないことにした。
産休に入ったらやりたいと決めていたのが、リスキリングだ。
何をしようか色々迷った挙句、楽しそうだし将来的に在宅で働きたいという理由でwebデザインを学ぶことにした。
いざ学び始めてみるとハマってしまい、臨月のお腹を抱えて夜中の2時とか3時までPCに向かう生活を約1ヶ月くらい送った。
ここ数年育児と仕事しかしてこなかった自分にとって、仕事もせずにゆっくり何かを学んだりするのは久しぶりで、新鮮な毎日だった。
暴食により体重増加
妊婦あるあると言われればそうなのだが、臨月に入ると更に食欲が増した。
34週の時点で妊娠前よりも15キロ増えてしまい、自分の人生史上最高の体重をマーク。健診では看護師さんに「ちょっと体重増えてるかな〜。すこーし運動量増やしてみてくださいね」と気まずい指摘を受けたり、
トイレに座ると体重の重みに便座が耐えきれず「ミシミシ」と音を立てるほどだった。
便座が割れるのと、お腹の子が出てくるのどちらが先かのデッドヒートを繰り広げる中、ついにその日はきた。
ついに産気づく
11/2の明け方。隣で寝ている長女が珍しく起きて、「お母さんの布団に入って一緒に寝たい」と言った。かわいいなぁ〜と思いつつ、寝ぼけながら「いいよぉ〜」と長女に自分の布団をかけた。
数分もすると、横でスースーと眠り込む長女。私は寝返りをうった。
次の瞬間、じゃーっと破水。「うわ!産まれるわこれ」と悟る。
夫はすでに起きていて、会社へ向かう支度をしていた。
すぐに夫を呼び、病院へ電話。
長女も起きてきて、「お母さんどこにいくの?」と聞いてきた。
「病院だよ。前にも話した通り、お母さんは赤ちゃんを産むから病院にお泊まりするよ。6回寝たら、帰ってくる日になるからね」と言った。
前から長女に入院することを伝えてはいたものの、突然その日が来てしまい長女も号泣。「イヤだーっ!お母さん行かないで」という悲痛な叫びに胸が痛む。合わせて腹も痛い。すでに破水後30分が経っており、陣痛が強くなってきた。
下腹部に波打つような鈍痛を感じながら、長女をギュッと抱きしめた。
「お母さんはすぐに帰るし、いない間はおばあちゃん(入院中のヘルプを頼んでいた)にたくさん甘えてね。おやつもたくさん食べていいよ。」みたいなことを言った気がする。ただ、何を言っても長女は泣くばかりであった。
病院に向かう車で朝ごはんを食べ、お腹も膨れて準備万端。この日をもって、私のマタニティライフは終わった。
病院に到着〜産まれるまでの話は続編へ。