なぜそれをはじめたのか?からストーリーを導き出す
PRの仕事をしています。中でもクライアントさん関係の取材は大好きです。使命を持って突き進んでいるスタートアップの経営者や新規事業担当者の話はいつまで聞いていても飽きません。それぞれ全く異なる変化に飛んだストーリーがあるからです。
では取材する際に、どんなことを聞いているか。
・いま何に夢中で
・なぜそれをするのか
・これから何をしたいか
主にこの三つです。
「現在・過去・未来」を聞くのです。渡辺真知子の「迷い道」。もしくは、『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』。
そして中でも鍵になるのは「なぜそれをするのか」、取り組みのきっかけです。
特に社会課題の解決を目指す事業は、発起人の原体験から生まれた動機や課題感が発端となってスタートしています。その熱い想いをうまく紐解けると、読み応えのある記事になります。目的を果たすための道のり、そこから広がる近未来へむかって物語が広がります。
日本酒に惚れ込んだスタートアップは、その魅力を伝えたいという思いからメディアを立ち上げ、そして日本酒そのものまで作り、政府の重要な会議の乾杯酒にも選ばれました。
オプンラボの近未来ハイスクールは、限られた大人しか話さない中高生に、オプンラボのPR活動やセミナーで知り合った変人たちを「つないじゃおう」からはじまりました。
子どもの頃、マンガばかり読んでいました。マンガ廃人になりかけました。80年代の数々の名作にのめりこみました。いまは、人にフォーカスした広報にはまっています。変人コレクターになりました。エッジのたった人、変人が一番面白いコンテンツだからです。
空想の世界も現実の世界も、正しいことをしようとしている人が、出る杭となって悪目立ちしてたたかれることが多々あります。でも、苦難を乗り越え、場合によっては笑いに変え、挑戦していく。そんなストーリーはやっぱりおもしろいのです。
オプンラボ 小林利恵子
【オプンラボ】
「出る杭をみせる」広報を支援し、企業や個人の魅力をひきだします。イベントやコンテンツづくりを通じて、ゆるやかなつながりを生み出すコミュニケーションをお手伝いします。
【近未来ハイスクール】
「出る杭を育てる」キャリアのプログラムを通じて、オプンラボがネットワークする変人と高校生をつなぎます。進路を真剣に考え始めた高校生に、楽しく働くエッジのたったプロフェッショナルと対話したり、社会課題について考えたりすることで、未来の自分のために一歩ふみだすきっかけを提供します。