越谷レイクタウンで高校生が探究する「冬の水辺の活用」前編 〜夏に冬を考える
オプンラボ 小林です。オプンラボで企業イベントの企画運営をしてきた経験から、越谷で立ち上げたまちづくり会社「レイクアンドピース株式会社」でも何かとイベントの企画に関わっています。そしてまちづくりといったら探究と相性がばっちりなので、すきあらば変人と高校生をつなぐ近未来ハイスクールという活動にもつなげられたらいいな、と思っていました。すると、いい感じで融合した事柄があったので、ここで少しご紹介します。
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2022年の夏のはじまりに、高校生からInstagramのDMが届きました。
「夏に開催するイベントについて取材できますか」
その時、越谷レイクタウンの水辺で「Lake and Beach 2022(レイクアンドビーチ)」という企画を進めていました。SUPなど水辺のアクティビティや、地元飲食店のマルシェなど、水辺で日常の豊かさを感じる地域密着型のガーデンフェスです。イベント事務局ではInstagramで出店者や準備の様子をアップしていました。
筑波大附属坂戸高校の高校生のあるグループが地域のイベントを調べていたところ、Lake and Beach 2022のInstagramのアカウントをみつけたとのこと。
このイベントを企画していたまちづくり会社「レイクアンドピース株式会社」の他に、変人と高校生をつなぐ探究プログラム支援の「一般社団法人近未来ハイスクール」を運営しているので、
「お、これは高校の探究授業だ。うれしいね〜」
とわくわくします。とはいえ、イベントの事務局長でもあったため、取材依頼が来た時に「断わる」という考えもよぎりました。真夏のレイクタウンの水辺でイベントを企画・運営するのは初めてで、人も数千人は集まることが予想されていました。熱中症などどんなトラブルがおこるか予想できません。運営メンバーも潤沢ではない。
でも、
・探究の材料にこのイベントを選んだ高校生に会いたい
という好奇心のほうが勝り、取材を受けることにしました。
答えてもらえないインタビュー
イベントが開始した10時を少し回ったくらいに、高校生4名がやってきました。そのグループで大相模調節池を探究テーマにとりあげたとのこと。彼らの関心が夏のイベントなのかと思いきや、よくよく聞いてみると探究したいのが「冬の大相模調節池の活用」でした。
「主催者としてなぜこのイベントを開催しているのか」、「冬にはどのような企画があったらよいと思うか」、「今度どうしていきたいか」、などのやりとりがあり、20分ほどで私に対するインタビューは終了しました。
その後、高校生は「この後は、イベントに来場された方にもインタビューしてきます!」と言って元気よく別れました。
1時間ほどたった後、本部テント近くで彼らをみかけると、何やらホワイトボードを首からかけてます。ボードには自分たちの学校名を記載している。
ん、どうした?
「イベントに来ている人たちに声をかけても、インタビューに答えてもらえないんです」
という答えが返ってきました。
(後編に続く)
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小林利恵子プロフィール
株式会社オプンラボ 代表取締役
一般社団法人近未来ハイスクール 代表理事
レイクアンドピース株式会社 代表取締役
NPOインディペンデント・コントラクター協会 理事
変人のリーディングカンパニー「オプンラボ」を2010年に設立し、「個人」や「組織」の尖った部分を魅せる事業に力を注ぐ。2022年からここに「地域」も加わり、土地の魅力・エッジのたった部分を発信する。近未来ハイスクールでは県立、都立の高校へ変人をつなぐ探究授業を実施。視野を広げたい生徒のみならず、(忙しすぎる)先生の校務負担を下げるような探究授業のコーディネート支援も積極的に手掛けていきたいと考えている。
東京都府中市生まれ、埼玉県越谷市在住。
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