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アナーカ・フェミニズムと悪しきマッチョイズム

『布団の中から蜂起せよ』という本があってサンプルしか読んでないけど面白そうだ
今月は抜歯するまでの数週間を耐えるために鎮痛剤をたくさん買ってしまって金欠なのですぐに読めないのが残念だ
この本を見つけたのは偶然だった
好きな俳優の橋本愛のトランス排除宣言とその撤回の騒動があって、ほんこんなどのネトウヨのねじれた形の橋本への連帯があっていわゆるリベラルなフェミニズムとトランス排除ラディカルフェミニズム間の戦争に関して調べ慾が多少出て、調べているうちにたまたま眼についたのだった
日本のメジャーな俳優である橋本愛にまでトランス排除の言説が影響を与えてしまっているということよりも、受けている被害を公表することもできない状況にある橋本愛が気の毒であるし彼女ひとりの肩に重しが載せられ続けるような日本社会の構造が変わってくれることを切に願っている
トランス排除ラディカルフェミニズムはナチズムにも似た悪しき生物学主義であって女性たちをさまざまな被害から守ってくるようなものでは決してない

さて、屡々、忘れがちになるがそもそも僕はアナキストである
かれこれ40年ほどはアナキストとして生きている
アナキストなんだけど最近はあんまりアナキズム関係の本は読んでない
昔は辻潤とか全集まで取り寄せて読んでいたのに
僕は革命をしない形のアナキズムという考え方を弄んでいる
なので『布団の中からの蜂起せよ』のサンプルを読んでああやっぱアナキズムって革命だったなと
時代は変わってもその理念は受け継がれているのだなと妙に感心した
やはり革命をしない、なるべく革命をしないアナキズムなんてものはオカシナモノで口にしたら馬鹿にされるのだろう
まあそれはそれとして、アナキズムって結構マッチョだったんだなと
『布団の中から蜂起せよ』は旧来のアナキズムのマッチョ性を批判していて、その主張が非常に腑に落ちた
で、アナキズム関係の人たちの『布団の中から蜂起せよ』に対する評価って結構ボロクソだったのである

布団の中からの蜂起だと なに甘えたこといってんだァァァ 精神がぶったるんどるんだァァァァ 俺が殴って鍛え直す 脚を開いて歯クイシバレーー

まあ男のアナキストって今もこういうノリなんだな
要は体質が旧日本陸軍なわけだ
アナキストが旧日本陸軍だよ
これは終わってる
40年、アナキストやってるけど独立独歩を決め込んでそういう連中と絡まなくてほんとうに良かった
最後につけくわえると本当のマッチョは旧日本陸軍ノリのそれとは大きく違う

布団の中から蜂起するとは素晴らしい心がけだ 普通、人は布団の中から蜂起はしない 布団の中から蜂起するのは素晴らしいことだ 俺は布団の中から蜂起することを全身全霊で援護する さあみんな布団の中から蜂起しようではないか !!!

これが本当のマッチョ、真のマッチョである




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