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組織サンプルの透明化と、その関連知識/技術について

最終更新 2024/02/02 とりあえず見つけたのでまとめておく。

光学顕微鏡での観察において、サンプルが不透明だったり、あるいは色が付いていると、光が散乱・吸収されてしまう。このためサンプルの奥のほうまでは光が届かない、あるいは非常に減衰してしまっているため、深部観察は難しい。そのため近年では、「サンプルを透明にする方法」について、さまざまな手法が開発されている。

以前に透明化に携わる研究者から聞いた話では、「まずはプロトコルを一字一句変えずに実行し、そのサンプルで透明化ができるかを確認。」ことが最優先とのことであった。
自己流で手法をカスタマイズすると、うまくいかなかったのかの原因の究明が困難なため、「そもそもできそうなのか?」が確認できてから、次に進むべきとのことである。
また可能なら、サンプルの一部~半分は何も処理せずにコントロールとし、透明化の度合いをチェックすることも重要だろう。

富士フィルム・和光純薬株式会社のWebサイトの"siyaku blog"では、「基礎から応用までよくわかる組織透明化技術」として、透明化などを専門としている研究者から、サンプルの透明化方法や顕微鏡での観察技術について書いてもらっているため、参考になると思われる(とはいっても、それぞれの手法の比較が難しいのも実状です…)。

第1回 透明化技術 Scale 法を知る、そして使う

第2回 高解像・高輝度蛍光イメージングのための透明化法、SeeDB2

第3回 CUBIC を用いた組織透明化と3次元観察

第4回 骨組織に囲まれた内耳イメージングのための透明化法、Modified ScaleS

第5回 透明化技術と対物レンズ