ロシア紅茶の飲み方。ジャムどうするか問題について
ロシア紅茶を知っているだろうか?
ジャムと紅茶を一緒に飲むというスタイルのしゃれおつなもんである。
さて、このジャムをどうするかが問題なのである。
一説にはジャムを舐めながら紅茶を飲むらしい。また一説にはジャムを紅茶に溶かすのが正解だとも。
どっちが正式な飲み方であろうか?
ジャムの種類によってちがう、というのが正解だ。
ここですこし歴史のお話。
その昔、ロシア帝国というデケえ国があった。そこはツァーが支配する帝国である。その国には貴族がいた。貴族は金持ちなので濃厚なねっちょねちょのジャムが食えた。そして贅沢にもそれを紅茶にぶちこんで溶かして飲んだ。一方で平民はどうか?貧しいのでそんな贅沢な飲み方はできない。なので、ジャムをちびちび舐めながら紅茶を飲んだ。
そうこうしているうちに1917年、革命が起きた。ソ連の誕生だ!(デェェェェーーーーン)。皇帝は殺され、貴族たちは亡命した。
労働者の国ソビエトでは、よって平民のちびちび飲みが主流となったというわけである。
貴族のジャムは蜂蜜たっぷりのねちょねちょのものである。これを紅茶に溶かすとジェル状になる。こうなるとうまいんである。
シャバい平民ジャムは舐めるべし。
以上、ロシア料理屋で聞いた話。