一ヶ月に研究に使えそうな時間は人それぞれだろうな、という計算をした。
ここ最近、本当に通信速度制限がかかったかのような脳内の研究回路になっていています。人間というのはかなり楽観的に時間を捉えるものなので、「なにが士論文」の提出までにどのくらい時間が費やせるのかを考えておかないと、あとで悲惨なことになるなと思いました。
メモに使ったのでそのまま公開してみます。
どんぶり勘定が多いですが、許してください。人間いろんな生活スタイルがありますので、それぞれが考えてみるのはよいのではないでしょうか。なお、大学院生がこれまでは多く扶養を外れるほどに仕事をしながら研究を続けるのは難しい、という前提のもと、「実家にいそうな扶養内人間あるいは個人事業主で経費引いてぎりぎり税金とられなさそうな働き具合の人」を前提として算出しております。実際自分もそうですが、この限りではないので、もっと怖い結果になりそうですね。
問題1 行動ベースで考えた研究時間
かおりさんは、毎日平均7時間睡眠をとります。一ヶ月に約100時間仕事をし、朝昼晩のご飯をそれぞれ30分、お風呂には平均30分かけます。
毎週部屋の片付けに2時間、洗濯等に1時間。土日のどちらかは家族とプライベートの時間を持ちます。月に2回は3時間の合唱練習に出て、その予習を週に2時間行います。また、気分転換しないと時々発狂するため、毎日寝る前に2時間の自由時間を確保したいそうです。
月に2回程度は友人等とお茶や研究会があるため、6時間ほど消化します。
またおそらく歯磨き着替えやなんだかんだの生活時間に毎日1時間とられているでしょう。
さて、かおりさんは、一ヶ月にどの程度の時間を研究に充てられるでしょうか?なお1ヶ月を30日とします。
答案
30日=720h
−毎日平均7時間睡眠=7h×30日=210h
−約100時間仕事=100h
−朝昼晩のご飯をそれぞれ30分=1.5h×30日=45h
−お風呂には平均30分=0.5h×30日=15h
−毎週部屋の片付けに2時間、洗濯買い出し等に週3時間=5h×約4週=20h
−月に2回は3時間の合唱練習、その予習週2h=6h+(2h×約4週)=14h
−気分転換等1日3h=3h×30日=90h
−月に2回程度人と会う6時間=6h
−色々細々とした雑務毎日1時間=30h
_____________________
720h−(210h+100h+45h+15h+20h+14h+90h+6h+30h)=210h
210h÷30h=7h
よって上記にしるされた行動を除き、余った時間を研究に費やす前提でいけば、1日に7時間程度の研究時間がとれるということになる。
といっても集中するときは休憩とか自由時間とか全部費やしてしまうし、プライベートの事情、特別イベント(冠婚葬祭、引越し、介護、などなど)は一切含まれていないので、この限りではないんだけど。
でも理想論ではすごく運が良い人は時間が取れるかもしれない。
と思ったが、これがちょっとまた視点を変えると異なっていく。
問題2 労働時間と研究時間を同一視した場合の研究時間
研究時間を労働と捉えることにします。
労働基準法では、法定労働時間は1日8時間、1週40時間以内らしいです。
時間外労働の上限(「限度時間」)は、月45時間だそうです。(https://www.mhlw.go.jp/content/000350731.pdf)
すでに仕事している時間を引くと、一般的な労働時間のうちどのくらいが研究にあてられるはずでしょうか?
答案
約100時間仕事に費やしていることを前提、平日5日勤務を基準とすると、一ヶ月の平日は平均約20日ぐらい。
100h÷20日=5時間
法定労働時間は1日8時間であることから、単純な労働時間で言えば毎日3時間労働時間の余裕があるといえる。
残業時間を含めようとした場合は、
45h÷20= 2.25時間
ということで、毎日法に定められているような残業時間を含めるとすれば、仕事以外に研究時間として通常労働3時間+2.25時間=5.25時間(5時間15分)が使用できることになる。
先ほどの7時間を下回ることになる。
労働時間の解釈
直接的なお金の有無ではなく、「責任を持って一人の人間がその業務にあたるために、体力・精神力を維持しながら働くことのできる時間」と理解すれば、こういうことになるわけですね。なんなら自分では、大学院の研究は将来的に自分を宣伝するものなので、責任のあり方は、個人事業での労働と同等と思っています。
自分の体感はこの後者の方の時間で、実際に仕事の合間に研究をしようとなると、体力が尽きていって、時々ブレーカーが落ちたようになる。笑
上のように考えたら、1日5時間を目安にしたいなと思った。
実際の大学院生は土日など関係なく研究し徹夜もありでやっているというのは知った上で、人間が心身を壊さないように研究を続けるために考えてみました。
実際に自分も時々無理をして壊したりしているので、効率を良くして、労働ととらえて、時間にメリハリをつけて生活するのが良いと思っている人間です。そうできない時もありますが。
以上。
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