手袋をください

ばあちゃんが息を引き取ったのは 母親から早く帰ってきてという緊張感あるメールを貰って呑気にたこ焼きを食べていた時間から8時間後だった。
顔を見て目を動かさないばあちゃんの目を見つめ続けた面会後 4時間後くらいに眠りについた。

ちょっと面白かったのが 帰宅後夕食を母と父としていて、父と二人になったときに ばあちゃんは着せてほしい浴衣もあって・・って話をさえぎって病院からの着信に父が なんか若い子ががっかりしたときみたいな「うわぁ~~」っていう反応がなんか違和感があって妙な気持になった。

嬉しかったのが 祖母はたぶん 私に会えたので安心したのかなという風に思ってしまうこのタイミングで息を引き取ったこと。
最後に会ったのがわたしだったらしい。

今実家でWi-Fi接続がうまくできず さむすぎる部屋で埃被った父のPCから打ってるので手袋が欲しいんだよ。

昨日もういっちょ面白かったのが カウンセリングで家にあるものを燃やして整理したいって話をしてて昨日大いに燃やしてたのよ 部屋の中に水入れたバケツを用意して 親に見つかったら怒られるなーって大人になったいまもちょっとビクビクと緊張感を持ちながらね

急に火災警報が大音量で鳴った。
え、え、え うそ、せ。え。あえ。あえ なま。ああ。 あ。。
わかりやすく右往左往したあと こっちにこられちゃまずいと思って
母親に言いに行こうと台所へ行ったら 6年ぶりに会った母は耳が遠くなってて気づいてなかった。※正確にいうと私が来たことで知ったというタイムラグ発生
んで父親がなんやなんやと薄らはげた頭部をさらしてきたので 福男が走る前に前に立ちはだかる男みたいな感じで(そんな存在おらんか、門があるか)だいじょぶだいじょぶ ちょっとらいたー。あ。まっち・・あ ちょっと使っただけだから・・
「お前もびっくりしたじゃろ」あ、あぁあぁあ、びっくりしたともさ。
わたしの心配をしてくれてちょい嬉
うん おもろかった なにしてんだわたしは って思えて。

あと死んだ人の死因とか あと誰が残ってるとか あの人の葬式の時はこうだったって話の中で
母親のおかんは あの人のあの曲をかけてほしい、骨壺はこの色にしてほしいってちゃんと決めていたところや、ばあちゃんも じいちゃんの遺影も自分の遺影も一番美しい(しかもハレの日イベントの時のだったという)自分の写真を用意していたってとこは今日まで知らなかった。
それはあたしもだいぶ前から友達の前でこうしてねって言ってたので先輩方らもそう思ってるんだなと。妙な共通思考があって面白く感じた。

燃やした作文もこんなかんじでまとめれてなかった。

明日は通夜だ。
今日は雪が降ってる
昨日は暖かかったよ。

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