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半導体設計に最適なスケジューラはどれか?

ジョブスケジューラの選択

高価なEDAライセンスをいかに効率的に使うか、365日24時間、ハードウェアをフル活用するために、どのジョブスケジューラを採用するかは重要な選択となります。ジョブスケジューラ自体の価格は大きくありませんが、その効果はレバレッジが効いて、納期や競争力といったビジネス課題に大きな影響を与えるからです。

アルテアの3つの製品

アルテアは3つのジョブスケジューラ製品を提供しています。一つは、PBS Professional(PBS)、二つ目はAccelerator*、三つ目はAltair Grid Engine(AGE)です。これら3つのスケジューラはどのような点で異なり、半導体設計ではどのようにジョブスケジューラを選択するのがよいでしょうか。

アルテアの3つのスケジューラ

アルテアが買収される前はNetworkComputerと言われていたため、EDAベンダーでは今でも「NC」と言われていることがある。

半導体設計ならAcceleratorを推奨

結論から言うと半導体設計では、Accelerator*が最もお勧めします。Acceleratorは、シリコンバレーで開発され、様々なElectronic Desing Automation(EDA)ツールと連携し、ジョブスケジューラの機能だけではなく、最速でジョブ割当てを制御する仕組みがパッケージになっています。
 
日本の半導体設計では、PBSやAGEも採用されています。しかしながら、EDAライセンスを効率的に使用する仕組みを自作し、メンテナンスし、継承していくことは高度な技術と経験が必要となる根気のいる作業です。
 
その点、Acceleratorはインストールと同時に、20年以上シリコンバレーで磨きをかけてきたEDAライセンス制御の仕組みがすぐに使えます。その最適なパッケージをベースとして、自社の運用に合わせて、チューニング、カスタマイズすれば、最先端のジョブ管理が短期間の立上げで可能となります。
 
次回以降、どのような仕組みで効果を上げるのか、Acceleratorの詳細について解説します。


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