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NFTアートの売上を使って、ウガンダの辺境の村に貯水タンクが届くまで ①

こんにちはSavanna Kidz 運営チームの阿部です。

突然ですが、仮想通貨NFTアート発展途上国ウガンダ国際協力というキーワードを聞いて、皆さんはどんなイメージを持ちますか?

私たちは『仮想通貨の世界の力で現実世界に自立分散型の都市をつくるプロジェクト』であるOpen Town プロジェクトを運営しています。

本記事では、このプロジェクトを開始した経緯、想いを今までやってきたことを振り返りつつ書きたいと思います。

NFTを活用したリアルシムシティプロジェクト

Open Town プロジェクトは仮想通貨の世界の力で、現実世界に 自立分散型都市 を作るといった、かなり実験的プロジェクトです。

私たちはアフリカのウガンダにあるカルング村という村の住人たちと一緒にこのプロジェクトを進めています。

何を書いてるか分からないと思った人。
はい、すいません、意味わからないですよね。詳しく説明していきます。

カルング村の人々

寄付型クラウドファンディング

このプロジェクトは日本にあるKiHeiTaiという会社と海外子会社であるKiHeiTai Estoniaが中心になって行っています。
KiHeiTai HP

私たちは海外の新興国を対象にAirfundingという「寄付型のクラウドファンディングサービス」や途上国のNGOを対象としたAirfunding for NGOを運営している会社です。

Airfundingは個人向けの寄付型クラウドファンディングという日本ではあまりなじみのない形態のWebサービスです。
病気や事故にあった人が医療を集める目的や、大学進学に進学したい若者が教育用の資金を募るといった個人的なニーズに使われています。

最近では個人的なニーズを超えて、途上国の社会課題を解決するためのプロジェクトなんかも生まれてきています。

素晴らしいサービスですか、ありがとうございます(笑)

ウガンダの社会起業家のプロジェクト

寄付型のクラウドファンディングという仕組みは世界銀行、国連、JICAといった国際機関による支援に比べると、規模や公平性といった部分では劣りますが

  • プロジェクト開始から支援完了までのスピードが圧倒的に早い

  • 住民主導でプロジェクトを立ち上げられる

  • 公平性が低い代わりに、やる気のある個人や特定の誰かを支援可能

といった利点があり、国際機関による支援では手の届かない部分を補完できる可能性を持った仕組みだなーと考えています。

エンタメ × 支援の可能性

一方でこのような善意による寄付は寄付文化や国民性に大きく左右されたり、継続性が少ないといった課題もあります。

そうした中でコロナウイルスの影響を受けて、アメリカではPatreonというアーティストやクリエイター支援のプラットフォームが、日本、中国、台湾などの東アジアの国ではライブ配信アプリが急速に拡大しています。

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NewsPicks編集部

途上国を支援するという分野においても、応援する人が楽しみながら支援をする方法はないのか?

この問いの一つの解がOpen Townプロジェクトです。

支援をする人がウガンダの住民たちと一緒に話し合い、一緒に町づくりというイベントに参加する。
現実の世界でシムシティを楽しんでいるような体験をつくることで、多くの支援者を集め、発展途上国の農村改善を現地住民と世界中の支援者の手で成し遂げる。

そんな非常に実験的かつワクワクするようなプロジェクトです。

仮想通貨、NFT、DAOの持つ可能性

私たちが最初に仮想通貨について注目したのは今から4~5年前で海外送金の文脈がきっかけでした。

Airfundingのようなグローバルなクラウドファンディングではプロジェクトオーナーへの送金手数料が国によってどうしても高くなってしまう。
そこで仮想通貨を使うことで手数料を抑えられないかと一時期検討を続けていたのですが、本人確認の問題や値段が乱高下することから決済や送金に使うのは難しいなとずっと様子見をしていました。

そんなタイミングで2021年にNFT市場が急速に立ち上がり、DAOという組織形態が生まれてきました。
このDAOというコミュニティなら「エンタメ × 支援」という仕組みがつくれるかもしれない!

このような経緯からOpen Townプロジェクトは立ち上がりました。

どうせやるなら

  • 仮想世界に還流している膨大な資金を使って、現実の世界で良い社会インパクトを起こすユースケースをつくる

  • ひいては、仮想通貨業界全体のイメージアップをも実現できるようなプロジェクトにしたい

そんな想いでやっています。

ウガンダのNGOであるFaith Angels Ministryに連絡

そもそも、このアイデアが実現可能なのか、どうなのか?
町づくりとかできるのか?
病院や銀行をつくるには様々な規制があるのではないか?

私たちはまず最初に一緒にプログラムを実施しているNGOのアンドリューに相談をしてみました。

彼らはCommunity Based Organizationという特定のエリアで活動するタイプのNGOの創業者で、ウガンダの南西にあるカルング村を中心としたエリアを貧困から解放するための活動をしています。

Faith Angels Ministryが運営する無償の小学校の卒業式

アンドリュー自身もカルング村出身で非常に熱い志を持ったナイスガイです。
質問に対する彼の回答はかなり面白く、個人的にも勉強になりました。

  • ウガンダという国は政府にお金がなく国民全員に公共サービスを提供できない

  • 地方自治の仕組みが非常に発達しており、彼らの団体はカルング村を含むルバンダ地方の人たちに対する支援であれば、非常に広範囲のサービスを提供することが許されている

    • 病院建設も銀行開設も井戸も農業もOK

「本当に実現できるかもしれない」
ここからプロジェクトは本格的に動き出しました。

「NFTアートの売上を使って、ウガンダの辺境の村に貯水タンクが届くまで ②」へつづく

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