#005 HELLO CYCLING はどこで使われた? ~経県値2021~
みなさんこんにちは!シェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」などを提供する、OpenStreet(株)のデータサイエンスチームです。
HELLO CYCLINGは、参画する様々なシェアサイクルサービスをワンストップ(ワンアプリ)で、全国各地で利用できるシェアプラットフォームです。2021年、HELLO CYCLINGは全国各地に4,000箇所以上のステーション網を有し、累計会員数100万人超の日本最大級のシェアサイクルサービスに成長しました。
HELLO CYCLINGには全国各地、様々なシェアサイクルサービス・運営事業者が加盟しています。もちろん相互利用が可能です。
今回は、そんな全国各地に広がるHELLO CYCLINGの1年を振り返るべく「今年、HELLO CYCLINGはどこで使われたか?」を”経県値”という指標で考察してみたいと思います。
経県値とは?
経県値とは、自身の47都道府県の経験(居住・宿泊・滞在・通過など)を点数化し、47都道府県の合計値を”経県値”と呼んで、その得点を評価・楽しむものです。
経県値 - 都道府県市区町村 https://uub.jp/kkn/
経県値の本家サイトです。是非ご自身の経県値を集計し、経県値マップを作ってみてください
例えばこの記事を書いている”中の人”の生涯経県値は172点、2021年の経県値はわずか8点でした…(外出自粛を続けた結果、公私とも殆どの時間を自宅で過ごしていました)
2021年は昨年に続き都道府県を跨ぐ移動を控えられた方も多かったかと思います。来年2022年は何も気にせず気軽に外出でき「経県値も貯められる1年」であって欲しいと願っています。
シェアサイクル版 ”経県値”
今回はこの経県値のコンセプトを参考に「HELLO CYCLINGに参画するシェアサイクルが2021年中に一体どこで使われたのか?」をデータから整理したいと思います。ただし、本家経県値の定義(居住・宿泊・滞在・通過など)をそのままHELLO CYCLINGに当てはめることはできないため、今回は次の定義を設けました。
(集計の関係上、2021年1月から2021年11月までの利用を今回の集計対象といたしました。)
HELLO CYCLING経県値マップ2021
いよいよ本題です。
2021年、HELLO CYCLINGの経県値は・・・
・・・
こちらです!
2021年、HELLO CYCLINGは47都道府県のうち実に28都府県で複数のご利用がありました。ユーザの皆様、各地でのご利用本当に有難うございます。そして参画シェアサイクル事業者の皆様、日々のサービス運営本当に有難うございます。
さて、経県値マップをみていると、28都府県のうち22都府県ではステーション網が整備され多くの利用がみられた一方、ステーションが存在しない6県でもシェアサイクルが複数利用されていたことが分かります。少し深く見てみましょう。
車両通過6県の特徴
・群馬県
埼玉県や栃木県からの流入がみられました。埼玉県内にはさいたま市以北にステーションは無いため、かなりの長距離利用であることが分かります。昨春より、このような「シェアサイクルでの密を避けたロングライド観光」がみられるようになりました。
・山梨県
周辺都府県にシェアサイクルステーションが存在するため、そのステーション間を繋ぐ通過が複数発生していました。長野県~首都圏を結ぶ利用や、都内からの利用など、群馬県と同じくロングライドでの観光利用とみられます。
・三重県
東海道沿いに愛知県~関西を結ぶ利用が複数みられました。HELLO CYCLINGに参画するシェアサイクルサービスは東海道沿いに複数存在するため、その間を自転車旅行をするユーザが一定数いらっしゃるようです。
・滋賀県
愛知県~関西を結ぶ利用や京都府から琵琶湖周辺の流入がみられました。琵琶湖サイクリング、気持ちいいですよね!(逢坂越え、自動車交通量が非常に多いのでくれぐれもお気を付けください。)
・奈良県
京都府や大阪府からの流入がみられました。大阪から奈良へ県境を跨ぐには生駒山越えをしなければなりません!HELLO CYCLINGの車両は大半が電動アシスト付き自転車、急こう配であっても意外と軽々進めます。電動アシストがお役に立ったようで何よりです。
・山口県
北九州市からの流入でした。実は本州~九州間には人道(地下道)が存在しています。関門海峡を歩いて渡ることが出来るって知っていました?自転車も押して通ることができます。門司港レトロからの唐戸市場、自転車観光も良いですね。
※運営からのアナウンス
HELLO CYCLINGの仕組上、貸出エリアから離れた地点での利用・返却は可能です。しかし、充電切れや車両故障、通信圏外による車両操作不可、事故などのトラブルが発生した際には利用規約に基づきユーザご自身で車両搬送等をお願いする場合がございます。くれぐれも”無理な移動”はなさらないようご注意ください。
2022年に向けて
2021年、シェアサイクルはラストワンマイル(短距離)の交通インフラとして各地で導入が進みました。一方で、皆様の利用シーンは実に多様で、経県値マップからも分かるように長距離ライドが各所で多数みられました。経県値マップはマクロな視点での分析ですが、実際の移動データは非常にミクロで切り込み甲斐があります。
私たちOpenStreetデータサイエンスチームは、このようなデータから明らかとなる移動傾向をもとに、各地の交通需要に適した様々なモビリティを誰もが気軽に利用できる環境を目指し、弊社サービス群の品質向上や地元自治体と連携したまちづくり視点での交通インフラ整備の助言・提案活動を行っております。
2021年はe-bike「KUROAD」の展開や、マルチモビリティステーションの開設(自転車やスクーター・小型EV車が一堂に会し、片道利用で自由にシェアできる交通拠点)など、各地で”より自由度の高い移動の実現”を目指し数多くの施策をローンチしました。2022年は…
全国に広がるHELLO CYCLINGネットワーク、2022年も引き続き対象エリアの充実を図りつつ、既存エリア内においても「もっと使いやすいサービス」を目指して参ります。弊社サービス群、そしてデータチームnoteをどうぞよろしくお願いいたします。
◆データサイエンスチームは、新しい仲間を募集しています!
シェアサイクルをはじめ、スクーターや小型EV車など、様々な移動データを分析し、「都市を変え、移動を変える」を共に進めましょう!
◆一緒にシェアモビリティを広げていきたい事業者様は是非下記よりお問い合わせください。保有用地のステーション化やシェアサイクル事業の立ち上げなど、一緒に街の交通インフラを創っていきましょう!
◆HELLO CYCLINGのアプリはこちらから!一度登録しておけば、いざという時にスグ自転車を借りることが出来ます。
制作:OpenStreet株式会社 https://www.openstreet.co.jp/