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#009 次のアクションへつながるデータの可視化

こんにちは。OpenStreetデータサイエンスチームです。

当社では「データの活用」を重視して、様々なデータを情報可視化ツールや地図・GISツールで社内共有し、意思決定に役立てています。今回は情報可視化ツールの活用についてご紹介します。



情報可視化ツールとは

データをもとに意思決定を行うビジネスの世界において、日々の数字が可視化されていることがとても重要です。

弊社で利用しているTableauは情報可視化ツールのひとつで、簡単にデータを処理、可視化できるツールです。特に、エクセルで処理しきれない大きなデータの可視化やクラウド上にあるデータの可視化などで力を発揮します。


Tableauとの出会い


実は、創業間もない頃に、弊社とTableau Japanは同じビルに事務所がありました。そういったご縁もあり、データの活用に課題を感じていた際にTableauに出会い、「データを取り込み、社内のあらゆる情報を可視化するツール」としてTableauを導入しました。

データサイエンス部の業務としては、データを集めて分析することは地味ですが大事な仕事です。しかし、それらを可視化し一緒に働く社員それぞれのタスクに落とし込んで日々の業務を改善していくことはもっと重要で大変な役割です。

次のアクションへの落とし込み


いろんな視点でデータを集計し社内に伝える。そして業務の中でデータを使ってもらうことで、お客様への提案にも説得力が増していきます。
ひいては、シェアサイクルのステーションを増やすことができたり、運営パートナーとして参画していただいたりといった成果に表れてきます。

そんな中で、データ分析チームの多くの業務効率化を支えているのがTableauです。

例えば:
・エリアごとのサービス展開状況
・コールセンターお問い合わせ状況
・車両メンテナンス情報
・自転車の稼働状況
・マーケティング施策の効果測定

などいろいろなデータを可視化しています。

可視化イメージ 出典:tableau public  CCCMKホールディングス株式会社

社員の大半がTableauのアカウントを持っており、常にこのようなダッシュボードを見て業務に必要な情報を得ています。またダッシュボードにはフィルター機能、ダウンロード機能も設定できるので、各々の必要な分析軸で即座に情報を得られると大好評です。

この記事では、日頃から大活躍しているTableauの優れているところ5選を考えてみました。

■UI/UX・デザイン

直感的でわかりやすいUI/UX

TableauのUIは、「この項目のデータが集計したいな〜」と思って操作してみると、イメージしていたグラフを作成できとても直感的な操作が可能です。

これはとても重要な要素で、直感的でわかりやすいUI/UXが、ダッシュボードを操作するハードルを大きく下げてくれています。

大袈裟に言うと、初めて可視化するようなデータや見せ方でも「Tableauだったらきっと可視化できるだろう」という(根拠のない)パワーと勇気を与えてくれます。笑

データ可視化の実務家の矢崎さんも「UIの発明」という表現でTableauに言及してました。このような元になった論文があったんですね。


カラーサイエンスとデザイン性

こちらの本にも書かれているのですが、TableauはもともとPixarの社員がサービス設計に関わっていたとのことで、「見やすいカラーリング・わかりやすいグラフの見せ方などは」さすが映像やストーリーを作っていた方々のサービスだなと納得した覚えがあります。

用意されているカラーパレットから色を選べば自然と認識しやすく、見栄えも良いカラーで配色ができます。


■機能

コネクターでほとんどのデータベースに簡単に接続可能

AWS, BigQueryなどよく使われるデータベースには接続が簡単に行なえ、すぐに可視化・分析作業に取りかかれます。

・AWS Redshift
・BigQuery
・MySQL
・GoogleSheet

など


サブスクリプション機能で毎日簡単にレポートを配信
社内に共有するのに特に嬉しい機能がサブスクリプション(メール配信)機能です。

毎日決まった時間にアカウントを持っている人へメール配信を行えます。
これにより、(ダッシュボードを開かずとも)毎日ダッシュボードの様子を通知でき、事前と数字を見てもらう機会を増やすことができます。

■セキュリティ

多要素認証の設定
多要素認証(二段階認証)が必須となり、より安全にアカウントの管理ができるようになりました。

閲覧権限や編集権限の管理が細かく可能
ダッシュボード単位、データベース単位での閲覧範囲の設定、アカウント毎のログイン状況、操作ログが把握できることはセキュリティの観点からも安心して利用できます。

日本リージョンの選択が可能
2021年から日本リージョンを選択することができるようになりました。データサーバーの置いている国によってもセキュリティ対策コストが変わってくるため、日本リージョンを選べることは大きなメリットです。


■カスタマイズ

カスタムSQL機能で、SQLでプログラミングが可能
Tableauにおいては、多くの作業がGUIで済んでしまうことも大きな魅力ですが、それだけでは不要なカラムも取り込んでしまったり、不要な期間も取り込んでしまい処理に時間がかかってしまったり、ダッシュボードが重くなってしまいます。

そこでカスタムSQLという機能で、必要なカラム・必要な期間でデータを抽出したり、あらかじめデータを集計しておいて、それらをTableauで可視化するといったことが可能です。

複数の地図を取り込める🗺
Tableauでも地図上への可視化ができます。
POINT, LINE, POLYGON などのデータが取り込め、簡単に位置情報データを可視化できるのが魅力です。

「背景の地図にこだわって、もっと魅力的な伝わるダッシュボードを作りたい」そんな要望にも答えてくれます。
具体的には、地理院地図、OpenStreetMap、Mapboxなどさまざまな地図を背景として設定することが可能です。


■ユーザーコミュニティ

コミュニティ活動が盛んで、ダッシュボードのテンプレートなどを共有

たとえば、TSUTAYAで有名なCCCさんのダッシュボードのテンプレートなどが公開されており、自社のダッシュボード作成の参考にできます。

Tableau Public:CCCマーケティング株式会社

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他社でもTableauを導入しているケースを良く見かけます。「さきほどのグラフを作るには、Tableauのこの機能を使うと簡単ですよ。」「Tableauでこういった見せ方をすると伝わりますよ!」などデータを軸にしてお話が盛り上がり知識の共有が瞬時に行われます。
これも、Tableauがつないでくれるネットワークです。


データの可視化に取り組みたい方へ

どうやって使い方を学べばいいんだろうというそこのあなた!朗報です。
手を動かしながらTableauでのデータの操作を学べる良書があります。

私もこの本を参考にTableauを使い始めて、データを扱う中ですんなり慣れることができました。

オープンデータを活用した操作説明や分析事例が多くあるので楽しめながら学べる一冊です。こういった素晴らしい書籍があるのもTableauの魅力の一つです。

データの見せ方、伝え方については「データ思考入門」で鍛えましょう。
豊富な事例でどんな点に考慮してデータを可視化しているか、筆者の頭の中をのぞかせてもらえるような良書です。


まとめ

本note記事を読んで「データを可視化して伝えることの大切さ」が伝わればうれしいです。
データサイエンスチームでは、次のアクションを促すような情報可視化を目指してデータの集計、可視化、分析を行っています。

データの力で事業を前に進めたいぞ!という方、ぜひお話しましょう!応募お待ちしております。


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