#003 地震発生!そのときシェアサイクリングは?
こんにちは!OpenStreetデータチームです。当社は全国約4,200箇所(2021年11月現在)にモビリティステーションを設置し、地域ニーズに応じた多様なモビリティを提供し、ユーザーの皆様の日々の移動から観光回遊まであらゆる移動シーンでお使いいただけるサービスを24時間365日運営しています。
地震発生
そんなシェアモビリティサービスですが、我々も思わぬ形で利用される場合があります。直近では2021年10月7日の千葉県北西部地震発生時には、通常とは異なるシェアサイクリングの利用がみられました。
「HELLO CYCLING」は1都3県に広く拠点を置いております。
(もちろん、拠点間どこでも乗り降り可能です)
今回の地震は最大震度5強を記録し、首都圏に広く影響が及びました。多くの鉄道路線でも一時運転を見合わせるなど、平日22時台という時間帯も相まって帰宅困難者が多く発生といわれています。
そのときシェアサイクリングは…
鉄道網が一時運休となる中、幸いにも当社サービスは地震後も機能しており、結果として鉄道の代替手段としてシェアサイクリングを利用される方が多数いらっしゃいました。
自転車車両の特徴的な動きをビジュアルでお伝えしたいと思います。
21時台
地震発生前、左が地震前日、右が地震当日です。ともに平日夜・天候晴れと条件が近く、利用傾向にはほとんど差異がないです。
深夜0時台
地震発生から1時間後の様子です。前夜と比較して、鉄道沿線(※)でシェアサイクリング利用が増加していることが分かります。この夜、通常の約3倍の夜間利用を記録し、長時間利用も増加しました。
※埼京線・京浜東北線・東武東上線・南武線・京葉線など都心部~住宅街を結ぶ路線沿いで利用が大きく増加しました。
地震発生前後の変化をGIF動画にすると、明らかに前夜と利用傾向が異なることが分かります。
(▲GIF動画になっています。拡大してご覧ください)
翌朝8時台
地震発生から一夜明けました。翌朝も通常時と比較して鉄道沿線での利用が多いです。翌朝も一部区間が不通であったことや鉄道ダイヤが乱れていたことから、シェアサイクリングを利用された方が多かったとみられます。通常時の1.5倍の利用が見られました。
GIF動画にすると、翌朝の利用動向も前日と異なることが分かります。
(▲GIF動画になっています。拡大してご覧ください)
地震発生後の当社対応
今回の地震では、通常とは大きく異なるシェアサイクリングの利用がみられました。当社では上記状況を踏まえ車両の配置適正化(車両の郊外部への偏りの是正)及び車両のバッテリー交換のオペレーション強化を行っております。
災害にどう向き合うか
今回の地震では「シェアサイクリングが帰宅困難者の移動手段となった」という報道が多くありましたが、移動データの解析結果からもその事実が明らかになりました。シェアサイクリングが非常時の移動手段の選択肢を増やすことに繋がった点について、引き続き検証していきたいと思います。
一方で、地震直後は二次災害への注意が必要です。くれぐれも移動される際は周囲の状況や様々な情報源を頼りに、安全に留意した行動を心がけてください。
大規模地震の発生に伴う帰宅困難者対策のガイドライン(内閣府)では「むやみに移動を開始しない」という一斉帰宅抑制の基本原則を提唱しています。http://www.bousai.go.jp/jishin/kitakukonnan/index.html
私たちOpenStreetデータサイエンスチームは、引き続きデータを紐解くことで、価値ある情報に変えていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いいたします!
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