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友をたずねて三千里・西へ(5) 満開のパラソルの街アゲダと水の都アヴェイロ (Agueda, Aveiro, 2017.9)

Day1(Fri.) HND→Beijing Airport→
Day2(Sat.) Madrid着→Cordoba→Granada
Day3(Sun.) Granada→Madrid
Day4(Mon) Madrid
■Day5(Tue.) Madrid→Porto Airport→Agueda→Aveiro→Porto(本記事)
Day6(Wed.) Port→Madrid
Day7(Thu) Madrid→Toledo→Madrid
Day8(Fri.) Madrid
Day9(Sat) Madrid→Beijing
Day9(Sun.) HND着
この旅の動画はこちらからご覧ください。

ライアンエアでのフライト

ライアンエア。悪名高い。しかし私が望む時間帯・価格でマドリッドからポルトガルに飛べるのは、彼らのフライトしかない。そんなわけで博打だなと思いつつライアンエアの便を予約していた。
そして、遅延である。やはりとしかいいようがない。欠航しないようただ祈る。そんなこんなしてるうちに、待っている客がぞろぞろと移動し始める。スペイン訛りが強すぎるアナウンスは全く聞き取れなかったが、電光掲示板によると出発ゲートが変わったらしい。変更後のゲートは遠い。5分くらい歩かされる。ライアンエアは座席の指定がなく並んだ順なのだが、まぁみんな元々の列どおりに移動しない。走り出すもの、割り込むもの・・。私も元々はかなり前のほうにいたのに、後方になってしまった。
ライアンエアへの期待値が低いのは私だけではないようで、みんな「まぁそうだよね」みたいな諦め顔。出国までには再度ゲートが変更されたので、いよいよヤバいか・・と思ったが、2時間遅れくらいで離陸できた。

Porto空港からAguedaまでの道のり

ポルトガル第二の都市、ポルトの空港に着くと、鉄道駅まで移動してAveiro(アヴェイロ)まで移動。1時間ちょっとの旅だ。
きちんと指定席を買ったのに、途中で乗ってきた韓国人か中国人のカップルの女性に「なんで私の席に座ってるの・・?」みたいなことを言われた(別にきつい言い方ではない)。チケットを見せ合ったら、どちらも同じ便の同じ席をアサインされていて互いに笑ってしまった。私はカメラ2台に割と大きめのリュックを持っており簡単に移動できなかったこと、どうみても他の席は空いていたこと、あと5分でAveiroに着くところだったことから「悪いけどあと5分座らせてくれますか?私Aveiroで降りるから」みたいなことを言って交渉はすんなり成立した(彼女は彼氏のすぐ隣の席に座った。どうやら元々は通路をはさんで席を予約していた模様)。まぁ車内がめちゃめちゃ空いていたのでただのミスだと思うけど、アジア人だけで席が重複していたというのがなんとも・・と思いつつ、Aveiroに到着。さっきの彼女に挨拶して下車。

Aveiroからはローカル度高まる列車に乗り換えて40分強、Aguedaを目指す。

Agueda駅できちんと降りるため、Google mapとにらめっこ。とても小さい駅だ。ここで降りたのは、私と現地在住と思われるスペイン人2人のみだった。どうやらピークの時期は終わっているらしい。とはいえ、日本人の大学生女子3人組がいた。

Aguedaアートフェスティバル(空に浮かぶパラソル)

Aguedaは、想像以上に"インスタ映え"な場所だった。

駅に到着して、10分ほど歩くと、会場となっている通りへ到着する。スカイ・アンブレラ・プロジェクトというらしい。この近辺以外にも駅からの道中数多くのアート作品を目撃した。アートで町おこしをしている印象。

Aguedaでは夏の期間にアンブレラフェスティバルを開催している。これまで縁がないと思っていたけれど、ポルトガルに行くなら行っておかなくては。インスタ映えの極みのような場所だ。
公式サイトや公式Facebookには「9月中旬くらいまでならやってるよ!Chao!」としか書いていないので、事前にFacebook経由で問い合わせをして「9月までやってるよ。Chao!」みたいな返事をもらっていた。こんなに時間かけて行ってやってなかったらショックだし、確認取れてよかった。行ってよかった。

この、小鳥やさん(兼おもちゃの傘屋さん?)が可愛くて、おじちゃんとコミュニケーションしたかったのだが、彼もポルトガル語しかできず、会話にならなかった。でも、人懐っこいおじちゃんだったのでとても楽しかった。今思えば、このおもちゃの傘を購入して、おじちゃんと記念撮影すればよかった。

別の通りには種類の異なる傘の展示も。

無数のパラソルに圧倒されながら駅に戻り、電車を待っていると、ペイントされた貨物列車が通った。激しい。

運河の街 Aveiro

Aveiroはのどかな街だ。鉄道駅となりのold stationは、現在は使われていないものの、アズレージョに囲まれた美しい姿をとどめている。

ポルトガルのヴェネチアと呼ばれることもあるらしいが、私には運河があること以外、ヴェネチアとの類似性は感じられなかった・・笑。

かなり高齢の観光客が多いのが印象的だった。

ポルトガルの特徴であるタイルの壁がカラフルで、可愛かった。

紅葉が始まっている。

水辺には数多くの小舟が係留されてる。この小舟は"モリセイロ"といい、カラフルな絵が描かれた舳先が反っているのが特徴だという。

小舟に描かれた柄は様々だ。

運河クルージング

さっそくなので、小舟でクルーズへ。ガイドのお兄さんが、スペイン語と英語を駆使しながら「ここは運河の街だ。昔は塩田もあったんだよ」などと教えてくれる。

舟には犬が同乗していて、ガイドさんは説明の時間を除けば、犬にばかり気を取られていて微笑ましかった。

クルーズを終えて、駅へ戻る。道中、素敵なお店をたくさん発見した。

このデザイン、すごくいい。狐の顔とフォントが気に入った。

これ、欲しい。パクリブランドなのか、どこかの高級ブランドの遊び心なのか。

卵を使ったパン・ デ・ロー(PÃO DE LÓ)は、ポルトガルの郷土菓子で、カステラのもととなったと言われている。せっかくなので購入して食した。いわゆる"生カステラ"だ。美味。

海や川のほとりの町っていいね。としみじみとしながら鉄道でAveiroからPortoへ。

Porto着、カーサ・イネスのタコ飯

ディナーはポルトの街名産だというタコ飯。カーサ・イネスという有名店に行った。

味はとても美味しいのだが、一人では量が多くて食べきれず、ドギーバッグもらえる?といったら「もちろん!」と快諾してくれた優しいおじさん。なお、ホールのおじさんは英語がからきしダメで「ごめんね〜僕英語できないんだよ〜。でも持ち帰りでしょ、ドギーバッグって言葉はわかる!」みたいなことを身振り手振りで伝えてきた。ありがとう。ドギーバッグは真っ赤な可愛い紙箱で、側面に「ポルトの街では食品ロスを減らすためにドギーバッグでの持ち帰りを推奨しています」と英語で書かれていた。

今調べたら、このカーサ・イネスは2018年に閉店してしまったとのこと。残念だ。

今日のホテルはBooking.comで手配したものだったのだが、目的地についてもフロントが閉まっている。やばい・・・。何故・・。と途方にくれて電話をかけたところ、「ああ!あなた19:30にチェックインって書いてあったでしょ?今20時。私もうフロントを出てしまったわ」とのこと。えーーーーーー。
小さなホテルだと、こんなトラップがあるのか・・と思いつつ、今から40分後だったら現地に行けるというオーナーの言葉を信じて周辺で待つ。そして言葉通りついたオーナー(20代女性)から鍵を受け取り、なんとか部屋に入ることができた。よかった・・。