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友をたずねて三千里・西へ(4) プラド美術館とソフィア王妃芸術センター/ゲルニカ (Madrid, 2017.9)

Day1(Fri.) HND→Beijing Airport→
Day2(Sat.) Madrid着→Cordoba→Granada
Day3(Sun.) Granada→Madrid
■Day4(Mon) Madrid(本記事)
Day5(Tue.) Madrid→Porto Airport→Agueda→Aveiro→Porto
Day6(Wed.) Port→Madrid
Day7(Thu) Madrid→Toledo→Madrid
Day8(Fri.) Madrid
Day9(Sat) Madrid→Beijing
Day9(Sun.) HND着
この旅の動画はこちらからご覧ください。

この日、はじめてのマドリッド観光。この旅の主目的=プラド美術館を訪問し、フラ・アンジェリコの"受胎告知"を見ることがかなう日だ。そのほかにも多くの美術館と現代建築とを見て回る予定だ。
友人夫妻は仕事のため終日一人かと思いきや、夜合流して飲もうよとのこと。相変わらず人好きで、人付き合いのいい夫妻だ。ありがとう。

朝食はトマトジャムサンド

朝。友人と連れ立って、朝食を食べにサラマンカ地区のカフェへ。サラマンカ地区は、レティーロ公園のすぐ上のあたりの、高級住宅街だ。友人の家は、サラマンカ地区とそのすぐ東のゴヤ地区の間くらいに位置する。治安も良く、とてもいい場所だ。

中学校が近くにあるらしく、学生が多い。彼女、カバンがずり落ちそうだ。

エル・コンテ・イングレスはマドリッドで有名な百貨店だ。"スペイン最大にして唯一のデパート・グループ"らしい。

うろうろした末、VIPSというファミレスのような雰囲気のカジュアルなカフェに入る。多分、日本でいうところのジョナサンみたいな位置付けなのだろう。

カリッと焼かれたパンにトマトジャムを塗って食べる。本当に美味しかった!

カステリャーナ通り

まだ朝の8時。仕事に向かう友人と別れ、カステリャーナ通りという南北に伸びる緑道を歩いて、プラド美術館に向かう。

コロン広場付近。

市役所付近。

"移民の皆さん!ようこそ!"と書かれている。色々とすごい。

プラド美術館

いよいよプラド美術館だ。

フラ・アンジェリコの受胎告知が素晴らしすぎて、30分以上かけて眺めた。写真撮影がダメだというのがとても惜しい。滞在時間2時間30分ほど。

ティッセン=ボルミネッサ美術館

プラド美術館の向かいにあるこの美術館、プラドに負けず劣らずとても良い作品を収集していると感じた。


カイシャ・フォーラム

カイシャ・フォーラムというと、自動的に「会社フォーラム?」「膾炙フォーラム?」などと漢字変換してしまいそうになるが、ここはスペインのCaixa銀行が社会貢献を目的として運営する文化展示センター(無料)だ。バルセロナにも同様のセンターが存在する。

ここ、マドリッドのカイシャ・フォーラムの設計は、スイスの建築家ヘルツォーク&デ・ムーロン(Herzog & De Meuron)だ。彼らは日本ではプラダ・ブティック青山店の設計で知られている。2015年のバルセロナ旅行でブルーにアクリルペイントされた「フォーラム・ビル」を見ており、ここマドリッドでも彼らの作品を見たいと思っていた。

ピロティの天井はポリゴン状だ。鏡面仕上げ。

中も格好いい。作品もなかなかによかった。

外観もエッジが効いている。右側は垂直庭園。左側の元々あった既存のレンガ造の建物の上に増築された鋼ベースの空間表現も面白い。写真を撮り損ねたが、遠くからみるとそこだけ二次元のようで面白い。こちらの方の写真だとわかりやすい。

ソフィア王妃芸術センター

怒涛の美術館&現代建築巡り、ラストはソフィア王妃芸術センターへ。ジャン・ヌーベル設計だ。歩きすぎて足がパンパンだが、バルセロナでトラ・アクバルを見た身としては、彼のスペインでのもう一つ代表作を見逃すわけにはいかないという謎の使命感にかられる。あと、なんだかんだでピカソの『ゲルニカ』も観たい。

古くからある建物にガラス張りのエレベーターを増築することで、ぐっとしまってみえる。

ダリをはじめとして、ここもいい作品ぞろい。ちょっと現代アートすぎてよくわからないものも多かったが・・。

こんなところで君に会えるとは。嬉しいよ。マン・レイのメトロノーム。好き。

中庭も開放的で、現代アートが数多く並ぶ。


RODELIAのサンドイッチ

この時点で4時。朝のトマトジャムサンド以来、何も食べていない。あまりにお腹がすいたので、友人にオススメされていたRODELIA(サンドイッチチェーン店)でサンドイッチを買って、道端の椅子に腰掛けて食す。日本のサンドイッチ屋さんやコンビニのふわっとしたパンに慣れている身としては感動が薄かったものの、ここがヨーロッパであることを考えると、とても日本人好みの美味しいサンドイッチやさんだった。

クリロナがいた。

レティーロ公園

マドリッド市民の憩いの場、レティーロ公園へ。レティーロとはスペイン語で隠居(リタイア)という意味。今から約400年前、画家のベラスケスが仕えたことでも有名なフェリッペ4世が隠居する際に造られた公園だという。

鳥や花が目を楽しませる、広々とした空間。

10分くらいかけて鴨を撮影している男性がいた。

紅葉がはじまっている。

陽気な音楽隊。

お目当のクリスタル・パレスは残念ながら休館。なんでも翌週からアート作品の展示があるとかで、学生らしき面々がパレス内で展示作業をしていた。

怪しいプーさん(とチコちゃんのような何かのキャラクター)。子供相手に写真を撮り、お金を請求してくるという手口だ。子供がいないときは下の写真のように顔を出している(笑)

公園を抜けて、カンペールで靴を物色。

可愛かったので購入してしまったミネラルウォーター。

18時頃、友人と合流し、市場へ買い出し。友人宅で夕ご飯を作ってくれるという。

SUSHI BAR KATAKO...シャリが硬そうな名前だ。

地中海料理。美味しかった!

この旅、初めてのお土産購入。

あと、この生搾りオレンジジュース(コインを入れると機械がその場で絞ってくれる)にはまって、マドリッドにいる日は毎日買っていた。

この日のBGMはこちら。