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箱根、江之浦を行く(1) ターンパイク箱根とポーラ美術館 (Hakone, 2019.10)

9月末の晴れた土曜日。はとバスに乗るための待合でふと江之浦測候所のことを思い出した。

一年ほど前か、建築系サイトの記事で見て以来、いつか行きたいと思っていたこの場所。杉本博司氏が蒐集した宝物を展示している完全予約制の空間。写真で見る限り、直島の護王神社近辺を彷彿させるような景色。

10月前半は、行楽にちょうどいい季節。よし、2週間後に行こう!せっかくだから日帰りではなく一泊して箱根観光もしよう!ということでその場でホテル・レンタカー・江之浦測候所のチケットを抑えたのだった。

旅行時期:2019.10
同行者:夫
テーマ:箱根ドライブと江之浦測候所の見学
■Day1(Sat.) 東京→箱根(本記事)
Day2(Sun.)箱根→小田原→江之浦→東京
この旅の動画はこちらからご覧ください。
追記:この旅の翌週、大型台風の直撃により大涌谷近辺で土砂崩れが起きたり、芦ノ湖が氾濫するなど甚大な被害がもたらされました。観光面でも大きな影響が出ているそうです。1日も早い復旧を願います。

土曜午前10時。都内でレンタカーを借りて、箱根をめざす。

ターンパイク箱根

ひとまずの目的地は、芦ノ湖越しに富士山を眺めることができるスポットで有名だというターンパイク箱根だ。

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ターンパイク箱根の白銀展望駐車場からの景色。

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独特な車でドライブを楽しんでいる人が多い印象。

12時過ぎ、アネスト岩田スカイラウンジ着。

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この景色である。美しい。

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駐車場には、スポーツカーとおぼしき車がたくさん。同じ車種の愛好家同士の会合などがあるのだろう。

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続いての目的地は箱根神社。芦ノ湖入り口のお店にいたわんこ(チャウチャウ?)が可愛かった。

箱根神社

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九頭龍神社本宮には車では行けない。箱根神社に併設された新宮のほうにお参り。

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芦ノ湖に面した平和の鳥居は、撮影のために30分かかりそうだったのでスキップ。

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水面に反射する光が美しい。

ランチは自然薯と蕎麦を味わうために仙石原方面(北部)へ。30分程度ドライブ。この時点で既に14時くらい。

じねんじょ蕎麦 箱根 九十九

ここは人気店のようで、14時の訪問にして30分弱の待ち時間。お会計エリアには芸能人のサインが沢山。内装はサントリーニ島のような・・・?白と青の空間。そこで和の蕎麦をいただく。不思議な感じ。

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注文後はわりとスムーズに出てきた。美味しい。

蕎麦を堪能した後は、せっかく近くにいるし・・ということで3年ぶりにポーラ美術館へ。

ポーラ美術館

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相変わらず美しい空間だ。

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12月1日まで開催されている「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」。ポーラ美術館に現代アートのイメージはなく、驚いた。実際、現代アートにフォーカスした展示は今回が初めてとのこと。

歴史的評価が定まっている芸術家(世紀の巨匠)と新進気鋭の現代の芸術家の作品とをテーマに合わせてグルーピングし、共に展示するという試み。

ポーラ美術館らしく、清々しくて優しい展覧会だった。そして写真撮影は基本OK。素晴らしい。(商用利用は勿論NG。巨匠の作品を単体で撮ることも避けてほしいとのことだった)

企画展会場に入ると目に飛び込んでくるのは、マティスの《ジャズ》。次の部屋にはモネの《睡蓮》が展示されている。

どこからか、涼しげな音が聞こえてくる。順路に沿って奥の部屋まで進むと、美術館の中に造られた丸い人口の池(プール)に浮かぶサイズ違いの真っ白な磁器がランダムにぶつかりあい響き合っている。セレスト・ブルシエ=ムジュノという方の《クリナメン v.7》という作品だそうだ。湖に咲く睡蓮、そして偶発的に音楽が生まれるジャズと響きあうように配置されていることは明らかだ。
器の大きさによって音の高低が変わる。池では水が循環されていて、その流れに乗って器は流され、ぶつかって"リズム"や"音楽"が生まれていた。(残念ながらこの作品は撮影NG)

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マグリットの《前兆》も展示されていた!響き合っているのは、石塚元太良氏がアラスカで氷河を捉えた写真。

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ロダンを実写で表現するという試み。

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常設展ではドガやダリのスケッチが。撮影NGだったけれど、ダリのスケッチが衝撃的だった。

17時過ぎ、すすき草原を見にいく。

仙石原すすき草原

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秋だ・・・。

箱根 ゆとわ

18時前に強羅駅すぐの宿へ。今回宿泊するのは、箱根 ゆとわさん。今年8月にオープンした、小田急電鉄が経営するホテル。元々は企業の保養所・研修所だったそう。

建物は築30年強らしいが、綺麗にリノベされたオシャレなホテルだった。値段も比較的手頃。2食付き2名宿泊で合計24,000円くらい。私たちは狭い部屋を予約していたのだが、ホテル側の好意で自動的に(無償で)広めのツインの部屋にアップグレードされていた。やった。

夜は半分バイキング。残り半分は月ごとにメニューが変わる。10月は、前菜6品、お造り、豚と野菜の柚子胡椒鍋。

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日本酒も飲み放題。

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バイキングは野菜やフルーツもあっていい感じだった。食べ過ぎた。

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温泉に入った後、せっかくなので中庭にある足湯へ。

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22時頃から24時頃まで、ライブラリーラウンジで読書。なかなかに興味深い選書だ。

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食べる世界地図、面白かった。

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ライブラリーラウンジには、ソフトドリンク各種に加え、なぜかウィスキーのサービスもあった。

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零時をまわった頃、ホテルの部屋へと戻って就寝。ベッドにダイブしたら意外と硬かった。おやすみなさい!