限られたもの。

生きるって切ないな。

あと何回親と会えるんだろう。

あと何回、春を感じて

あとどのくらい大切な人と過ごせるんだろう。


あと何回あとどのくらい、皆生きるの。どのくらい私は生きるの。

親と一年に2-3回会えることが続くとして、100回もない。もっと会わないと。いや、回数じゃなくてどんな時を過ごすか、がきっと大切なんだよな。会える時は会いに行こう。

幼い頃、思春期真っ只中な時は、本当に全部が当たり前で何も怖くなくて考えてもみなかったこと。全然当たり前なんかじゃない、今は。

なんで東京へ来たんだっけ。

なんで当時大切な人と別れたんだっけ。

なんでここにいるんだっけ。

考えれば考える程、苦しくなる分からなくなる。これは後悔というのだろうか。

いや、違う。

来た理由も、その時の決断も全部今と繋がってる。東京へきて数えきれない素晴らしいものに出会って大切なことを知った。だから間違った決断なんてないと思ってる。

みんなで思い出す過去は懐かしく心暖まるけど、臆病者な私にはひとりで思い出す時は大抵、恐くなる。みんながいるのに孤独を感じる。死をとてつもなく感じて、真っ暗な異空間に放たれた気分になる。

つい数時間前のことも過去となり、明日になればまたひとつ遠い過去になる。さっき笑った話題すら、過去になる。それがとてつもなく怖い。

だからその度に1日1日を大切に、人も自分も大切に。その気持ちが少し薄れてきた頃、またこの波に飲み込まれてゆく。

ただ、ふとした時に。

ふとした時に残された時間と死を考えて心臓がおかしくなる。怖い。幸せなのに怖い。

風吹く夜だから、今日はセンチメンタルなんだきっと。