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第75話 Sの字と膀姐さん(3) 不意の闖入者

登場人物
Sの字  本名 S字またはS状結腸 消化器
膀姐さん 本名 膀胱 泌尿器
珍    本名 陰茎 泌尿器
膀胱内視鏡 本名同じ


「ちょっとお、あんたさあ、その下半身をグリグリ押し付けるのやめてくんない?後ろから押されて腫れちゃったのよ。痛いのよ。

弟分の珍坊も尿道炎になりそうだし。
大姐御の腎臓さんから、腎盂炎になったらどうすんのよ、て怒られるし。
タマタマの親分からも無言のプレッシャーかけられてんのよ。
何とかして頂戴」

「これは膀姐さん、申し訳ない。おれっちもわざとやってる訳じゃあないんだ。
このイボみたいな憩室って奴なんだが、膿んじまって勝手に姐さんとこにチョッカイかけやがるんで。
ほんと、ほんとうに申し訳ない。
勘弁してくんない。このとうり」

「はあ?するってぇとなにかい?
あんたはテメエの倅の始末もつけられないってことかい?

それとも珍坊が羨ましい?

ビンビンにおっ勃ててやりたい放題させるってか。
いい歳ぶっこいて、バイアグ○飲んでるのかよ、この変態ジジイ!このバァーカ」

「いっちゃったよ〜 だからわざとじゃないって。

あ、また痛くなってきた。痛てて 痛ててて」

*****

「あー腹が立つ。
ほんとに気色悪いったらありゃあしない。
膿持って腫れ上がったところ人にぺとって押し付けやがって。」

「ヘイ、チョックラゴメンナスッテ」
「な、なんだよ、あんた。そこは出口専用だよ。いったい誰に断って入って来やがった」

「ハイ、膀胱内視鏡テェケチナ野郎テゴザンス。
今日ハ泌尿器科ノ先生ノメイレイデ膀胱サンノ様子ヲミニキマシタ」

「はぁ?なんだよ、それ。聞いてないわよ。
ちょっと、ちょっとー 

おいこら珍坊。おめえオトコだろ!何でこんなやつ入れたんだよ!」

「うぐ うぐぐぐ ○△✖️⬜︎」

「え、なに?熟女の看護師さんに摘まれて、ゼリー塗られて油断した?
そしたら一気に尿道口に入れられただとう?
テメエがいつもやってることだろう。このボケ!」

「ホレホレ、ドウナッテイルノカ見シテミロ」

「いやだぁ。何でアンタ先端にライトとカメラアイが着いてるのよ。
あ、ダメだってばぁ。明るくしないでぇ 丸見えじゃないのー
やめて やめてぇ 見ないで頂戴」

「モウスコシヒロゲテミマス。オ水ヲ注入シマス」
「あぅぅ そんなに、広げられたらどうにかなっちゃう。く、くるしい〜

ひーっ もっとかきまわしてぇえぇ

あ、写真なんか撮っちゃ駄目だって。

え、なに?
守秘義務があるから絶対外には出さない?

ほんと?
だったらいいけど、約束よ」


続く

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