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第95話 露腸亭日乗 人工肛門閉鎖後の情報がほとんどない件

人工肛門を閉鎖する可能性がある。
ネットで調べても閉鎖後どうなったかの情報はほとんど無い。

何故か?考えてみた

*人工肛門保有者は日本の人工のうち20万とか30万。更に一時ストーマかから閉鎖した方の人数は一体どれくらいなのか?
母数は少ないよね。

①自己嫌悪型
人工肛門がイヤでイヤでしょうがなく、喜んで閉鎖したら下痢、頻便、便失禁、イレウス、腸閉塞のオンパレードで日常生活に支障をきたし、入退院繰り返す。
人工肛門の時の方がQOLまだマシだったので、激しく後悔し自分の不明を恥じて発信しない。

②イジワル型
人工肛門がイヤでイヤで、喜んで閉鎖したら下痢、頻便、便失禁、イレウス、腸閉塞のオンパレードで日常生活に支障をきたし、入退院繰り返す。
人工肛門の時の方がQOLまだマシだったので、悔しくて仕方がない。他人にもこの苦しみを味わって欲しいので情報提供しない。

③ガマン型(日本人型?)
人工肛門がイヤでイヤでたまらなく、喜び勇んで閉鎖したら下痢、頻便、便失禁、イレウス、腸閉塞のオンパレードで日常生活に支障をきたし、入退院繰り返す。
しかし、医師から誰でもなるのだから、
しばらく様子を見ましょう、
と言われて我慢している。
あと何年この状態が続くかわからないので情報発信しない。

④ほっかむり型(しーらんぷりぷり型)
人工肛門は過去のこと。
今は何の障害もない。
もう忘れたいので、ネットで公開する気も必要もない。

⑤医師の立場(これはあくまでも自分の想像です)
人工肛門は一時的な手段であり、可能な限り避ける。
造ったとしても患部が治れば通常に戻さなければならない。
その後患者が日常生活に支障をきたし、入退院繰り返してもよくあること。
後遺症について事前に説明して承諾書に署名捺印してもらっているので何の問題もない。

たぶん③かなぁ。
④だといいんですけどね。
⑤だったら嫌だなぁ。

一般の方で大腸がんの手術後、下痢・頻便の苦労をレポートされている方もいらっしゃますが、大抵は人工肛門を造らなかった方がほとんど。
ネット上で公開されている医学論文もこのパターンが多い。

人工肛門閉鎖後のQOLについて調査した論文もなさそうである。
人工肛門閉鎖後の状況や患者の心境を調査した方はいらっしゃいませんかね。

医療関係者の方でご教示頂ければ幸いです。

大腸がんは増えているらしいので、一時ストーマから閉鎖後の追跡調査を行い結果を評価する。有意な研究だと思うが、いかがでしょう?
ストーマを閉鎖する、しないの意思決定の一助になればいいと思う。

自分としては日に10回以上トイレに行かなければならないとか、外出するのにオムツが必要、常に食事に気をつかう、等々だったらストーマ閉鎖する意味がない、と思っている。

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