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第70話 露腸亭日乗 外来外科 2024年12月

2024年12日20日

来月のS字結腸切除手術の説明のため病院へ。
今日は説明前に検査が幾つかあり、普段は朝イチの受付予約だが昼12時の受付である。

肺機能検査をするので、まず新型コロナの抗原検査である。検査結果が出るまでに1時間ほどかかるため、その間に検尿、採血、レントゲン、心電図などをする。

いつもは混雑している採血コーナーを待ち時間無しでクリア。ほかの検査も待ち無しでトントンと済んでしまう。
検査担当のスタッフたちは、お腹に装着しているウンコ入のパウチを見ても視界に入っていない模様。
医療の現場では別に珍しくないのだろう。

1時間かからずに新型コロナは陰性の結果が出て、肺機能検査へ。

前回の入院時の手術前にもしているはずなのだが、体調最悪だったのか、よく覚えていない。

丸顔メガネの愛想の良い女性スタッフが登場。看護師なのか検査技師なのかは不明。看護師とは制服が違うので、検査技師とかなんとか療法士なのかもしれない。

検査項目は以下の三つ。②と③は合図に合わせて深い呼吸をする。
しかも三回行う。結構疲れます。

①通常の呼吸
②肺活量
③一気に吐き出す呼吸量
(正式名称は?少なくとも全集中の呼吸ではない)

普段やらないことを体調良くない病人にやらせるので、非常に乗せるのがお上手でした。
つい本気だしちゃいました。

うそうそう、ょうずでーす こんな上手な人初めてぇ〜」
って、すって、もっと吸ってェ」
っかくですから、もう一回やりましょう」
すがですねー  ごいですぅ」

接客業の「さしすせそ」を完璧に理解されて駆使していた。
※一部盛っていることをお断りしておきます

肺活量で4400ccを記録したらマジで驚愕してた。
家に帰って調べたら二十代の平均値。自分の年の平均値は3000ccくらい。

長年水泳とかヨガやピラティスで呼吸法を実践しているので横隔膜や肋間筋といった呼吸関連の筋肉は上手く使える。

さらに高校生の時に身体検査で6000ccたたき出した、と言ったら更に驚いていた。

重要なのは血液中へちゃんと酸素を取り込む能力なので、肺を大きく動かせてもそれほど意味がない気がするが、どうなんだろうか。

ただ、BMIが高い人はこの呼吸関連の筋肉を上手く動かせなくて、呼吸が浅い人が多い。
呼吸は生きている限り行うのだから、呼吸に使う筋肉が大きく動けばエネルギー消費は必然的に多くなる。
ロングブレスダイエットは一応理に叶ってはいる。

主治医と面談 手術の説明
一時はストーマを永久にして今回の手術もしないことも考えたが、オペをすることで決心している。

手術の説明は、基本的には11月にしたものと同じ。
・今回、取り敢えずストーマは残す
・S字結腸を切除して下降結腸と直腸を吻合
  但し吻合不能なら永久ストーマ
・開腹 手術時間は数時間
・吻合上手くいけば、後日ストーマ閉鎖手術

以下は今回の説明でなされたもの
・硬膜外麻酔を併用 オペ後カテーテル留置して痛み止めとしても使用する
切開部分が大きいので何日間は痛いらしい
・腹部左にドレーン設置
・腸閉塞等、合併症リスクの説明 血栓、腸閉塞予防の為翌日から歩いてもらう
・膀胱と癒着している部分は狭くなっている(と思う)
・退院の目安は術後1週間から10日

今回は11月の内視鏡検査の際に撮影したX線写真を見ながらの説明。
S字結腸の1番上の部分まで幾つか憩室があるのが見える。空気か水を注入して膨らませて撮ったようだ。どうりで痛かった訳である。

前回もそうだったのだが、吻合の成功は自信あるようだ。吻合不可については「万が一」と表現していた。

・尿管ステントを入れます。これは泌尿器科からの要請。入院の日にまず、外来で泌尿器科でステント入れて貰ってから入院して下さい。

最後に何か質問は?というので、やはり気になる以下の点を再度訊いてみた。
「骨盤の中いじるので、
排便・排尿障害及び性機能障害の可能性は如何?」「使わないけど現状、射精可能。障害発生するのは不本意」

答えは前回と同じ。
直腸の方まで範囲ではないので大丈夫だろう。

お医者さんなんで「絶対」という言葉は使わない(使えない)のだが、信用するしかない。

その後入院手続きの書類をもらい、最後はスキンケア外来へ。
パウチ交換の準備をしながら手術の話の中で、尿管ステントの話題になり、
「あれって結構痛いし、発熱する人もいるのよ」と聞いて、エッとなる。
自分は導尿カテーテルのことだと思っていたが別物らしい。

入れる時はどうなのだろう。苦しいの嫌だなあ。4月に最初に来院した時、泌尿器科で膀胱内視鏡を入れられたのを思いだした。
あれは痛かった。

露腸の運命や如何に?

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