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第123話 露腸亭日乗 25/2/7 外来外科
S状結腸の部分切除の手術後3週過ぎたので外来で診察を受ける。
まず血液検査と腹部のレントゲンをとる。
予約時間よりかなり遅れて診察室に呼ばれる。
1月の手術について
S状結腸切除とストーマ閉鎖を同時にやらずに
結腸切除のみの手術で正解だったことを双方確認する。
さらに切除したS状結腸の画像を見せられる。
生検したところ、がん組織は無いが膿瘍・癒着で変形しており特に膀胱と癒着していた部分は茶色に変色している。
一言で言うと、絶対食いたかぁねぇ不味そうなホルモンだ。
マジで 放うる物-ほうるもん-ホルモンである。
今後、ホルモンとかモツ煮を食べたときに
この話題出さないように気をつけなければならない。
手術後少し落ちた肝機能は戻っている。
高血圧で受診している かかりつけ医が気にしている腎機能も心配ないとのこと。
腹部の手術部位も問題無しで、ストーマ閉鎖に向けたスケジューリングをする。
目安は三ヶ月後で手術は連休明けをターゲットにする。
当番医しか居ない連休中の病院に入院する蛮勇は自分には無い。
術後悪いと下手するとイレウスとか腸閉塞だからね。
四月上旬に造影剤CTと大腸内視鏡検査をして切除して吻合した部位が機能するか、どうかの可否を判断する。
ここでOKならストーマ閉鎖、NGなら永久ストーマである。
懸念材料としては、直腸からS状結腸が狭いことだ。
内視鏡検査時に、狭ければバルーンを使いS状結腸を広げるそうである。
なんだか痛そうだ。聞いてみる。
「痛いですか?」
「痛いです」
断言された。
この先生が痛い、という時は間違いなく痛い。
麻酔つかいましょうよ、と言ったら、
「そこまでではない」と言われる。
ほんとにそうなんだろうか。すこし不安。
去年この先生に内視鏡検査されたら、肛門から直腸が結構痛かったのだ。
絶対ご本人は外科手術受けたことない、と思っている。
果たしてこの質問をできる機会があるか、どうだろうか。
ここで「先生♀だから出産するので痛みに強いんでしょ」などとは口が裂けても言えない。
仮に手術をするにしても三ヶ月の猶予が出来た訳で、どっかに出掛けたくなってきた。
四月の時点で永久ストーマ決定ならそれも良し。
女房は税金が戻ってくるので旅行費用出させてもいいなぁ。