第90話 Sの字と膀姐さん(11) 鳴動
「おたの申します。Sの字兄さん。直でこざんす。」
「おう。久しぶりだな。どうした」
「いやぁ、もう暇で暇で。たまーに腸液が落っこって来るぐらいで、ナーンもやる事がねぇ。
チンコも立たず屁もひらず、てぇのはこの事でがしょ。
兄いも調子良さそうじゃねぇですか?
そろそろ雲子通す話はねぇんですかい?」
「うーん。俺もそれはわからないのだ。
それよりもおめえにはまだ紹介してなかったな。
おーい。出て来いや」
「はーい。
あーら。お客様ですか?
いつも旦那様がお世話になっております。
S字結腸の妻女の膀胱でござんす。ふつつかながら。
よろしくお願いいたします。
あらん、ダメですよ。お客様の前で。
直腸さん、困ってるじゃないですか。
ふふ、続きは、あ、と、で。 ね。」
***
「ぼんじょ〜るの
オハヨーゴサイマス cazzoさん。今日モトッテモオ元気 カチコチすごぉいですねー
Il Giappone è fantastico!」
「あ、おはよう。センシュラさん。
我慢汁がついちゃったでしょ。ごめんなさいね。
宿主さま、体調が回復して元気になったんだ。
だけど人工肛門を恥ずかしがって×××しないからいっぱい溜まっちゃって。
毎朝ビンビンなんだわ」
「オー ワタクシの母国いたぁりあデワ考えラレマセン。ナンデ恥ズイ?
女性ミテ口説かナーイ、コレ相手ニシッツレイよ。
ワタシのこと、くりっふデ半分ニ留めレバ目立タナーイヨ。
ソレニウシロカラキメレハ、ふぉるてっしもデ動イテモ、ばうち安全 ヤブレナーイ
Nessun problema 」
「そうだよねー。藤かんなもいいけど、そろそ××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××たいよな」
「コノ写真、ミテクダサーイ すとまツケテルコト自然なコト。 隠スヨーナハズカシイ事デナイ」
「ストーマパウチ付けてる水着の女性の写真だね。表面が透明じゃないんだ。これなら雲子が見えないね。
あ、こっちの娘はパウチにカバーつけてら」
「アッ今日は交換ノ日ナノでお別れデース。交代ノ者モヨロシクお願いしマース
grazie di tutto」
「5日くらいで交換なんだね。折角仲良くなったのに。
雲子の処理してくれて、ありがとう。お疲れ様
グラァーッェ チャオ」
***
「おーい 珍坊いるかい。前立腺のにいちゃんだよぅ」
「あ、兄さん。今日は何のご用ですか?」
「おめえよ、最近あの糞袋のイタ公と仲が良いようじゃないか」
「ちょっと、それ失礼ですよ。
頭の直ぐ上に居るし、あのアバズレ雲子どもを処理してくれてますから。
それに何考えてんだかわかんないタマタマ親分と違って、陽気でお喋りで楽しい奴なんですよ」
「ふん、糞袋てのはな、正式名称なんだよ。役場で使ってらぁ。
そんなことよりよ、オメエあのイタ公とあんまり親しくしねえ方がいいぞ。別れが辛くなるからな」
「それ、どういうことっすか?」
「宿主さまがな、あの糞袋付けてると👩と姦るとき邪魔だってぇんで人工肛門閉鎖してあの糞袋も取っ払うおつもりらしい」
「そんなことできるんですか!
やったあ!ワクワク」
「でもよ、その前にS字結腸のやつを膀胱姐さんからひっぺがして始末しなくちゃならねぇ。
そして雲子がちゃんと肛門まで通れるか、確かめねえとな。どっちにしろ、S字結腸とはおさらばよ」
「でもあの二人今じゃあ体液交換していい仲ですよ。S字結腸さんはすっかり尻の毛抜かれてるみたいだし、
膀胱姐さんもすっかりおかみさんらしくなっちゃって」
※コロプラスト社はデンマークです。イタリアではありません。他の会社と勘違い。
謹んでお詫びします。
今後の戒めとしてこのままにしておきます。
続く
次回予告
愛、そして生命の真実とは?
感動の最終回「永遠の生命」