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第91話 露腸亭日乗 多目的トイレ→バリアフリートイレ
寡聞にして多目的トイレの名称が変わっているのを知らなかった。
多目的トイレの記事を検索していてカタマヒロさんという方のnoteを拝見して知った。
https://note.com/rich_pansy340/n/na4003b33601f
バリアフリートイレというそうである。
国交省のHP↓
https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/barrierfree/content/001443243.pdf
要するに「健常者」の方は使わないでね、ということらしい。LGBT推進派から猛反発喰らうのではないかと心配になる内容ではある。
武道の達人は戦う以前に危険に近づくことは避けるそうなので、LGBTについては触れない。
以下、目的外使用や健常者の使用について考えたい。
自分は人工肛門になる前から時たまバリアフリートイレを使用していた。下痢体質なので緊急避難的に使っていたのである。駅とか公衆トイレを使う場合は大抵切羽詰まった状況なわけで、このような場合使用しても問題はないと思う。
公共の福祉よりも洩らさない方が大事だからだ。
ただ、そうするとなし崩し的に体調不良を理由に健常者の使用が増えたり、着替え、化粧などの目的外使用が増える可能性がある。
現状と何ら変わらない。
自分の提案としては有料化である。金額は100円くらい。
日本人の公徳心に期待する向きもあるが、目的外使用防止や健常者の緊急使用に際しては課金するのが適当と思う。
必要な身障者から金取るんかい、と言われそうだが、ここでマイナンバーカードの出番である。
カードあるいはスマホのマイナポータルで身障者情報を登録しておき、かざせば無料で使用。
それ以外の方は現金かクレカやスマホでの支払いにしてしまうのだ。
設備設置に金かかるけどね。
我々日本人はこういう無形のサービス財に金を払いたがらないので、目的外使用は減る気がする。
自分なら排泄物て着衣汚すなら喜んで100円払う。
日本人の公徳心に期待しない、サービスに対する金払いの悪さの根拠は以下の体験による。
昨年、長野の八方尾根にハイキングに行った。山の中に公衆トイレがあるのだが受益者負担というか、設置・維持に費用かかるから100円のチップ制になっている。
自分はもちろん払ったが女房が用を足すのを待つ間、そこはかとなく観察していたが、出入りする方が数人いたが、
チップを箱に入れた方は皆無。
男女とも。時間にして数分間である。
登山道の途中にあるので皆さんそれなりの登山に相応しい格好をしていた。
もしかしたら登山道の整備や休憩所、トイレの設置に費用がかかることを知らない超超超超初心者が続いたのかもしれない。
特に女性に言いたいのだが、下手すると衆人環視の中でお尻丸出しで排泄することを思えば
「100円安くねぇかオラ」である。
最後に
文明国の尺度として少数派に配慮するのは、一つの尺度であろう。
法律でお題目を謳っているだけでなく、バリアフリートイレのような実体がある必要がある。しかしそれを適切にかつ費用をかけずに運用するのは「おおやけ」に対する我々のこころにかかっている。
結局はここに戻って来てしまった。