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第41話 露腸亭日乗 外科外来 2024年11月8日

先週、内視鏡検査で大腸の状況を確認した。

本日主治医と面談。
まず内視鏡検査の結果
盲腸から上行結腸には憩室等はない。S字結腸に憩室を幾つか確認。結腸膀胱瘻の瘻は細くなっている。造影剤は膀胱に到達しなかった。

炎症を起こしている腸を手術するのは難しいが、半年たって炎症が軽快したので、来春1月16日に膀胱と癒着している部分を剥離し、S字結腸を切除して残った下降結腸と直腸を吻合する。
現在の横行結腸のストーマは取り敢えず残す。

術式は開腹となる。
但し開けてみた状態で以下の2パターンになる。

パターン①
S
字結腸を切断するが、吻合か可能なら後日縫合が上手くいったことを確認後ストーマの閉鎖手術を行なう。

パターン②
吻合が不可能な場合には永久ストーマになる。

癒着した腸を剥離するのは結構面倒のようで腹腔鏡の選択もあるが、上手くいかない場合は開腹に切り替えるので最初から開腹でやる。
手術時間は4時間くらい。ストーマ造設手術とは訳が違う。

※腹腔鏡手術の大腸がん摘出の経験はかなりあるとのこと。ということは開腹を選択しているのはかなり大事なのだろう。

S字結腸の切除・吻合とストーマ閉鎖(横行結腸のストーマ部分を切除して吻合)を一度の手術で行うことも可能だが、どちらかが縫合不全になった場合は回腸にストーマを造る。

縫合不全で腸閉塞や腹膜炎を起こすのは嫌なのでこれは選択しない。
手術を二回するのは面倒なので、こちらを選択する方もいるようだが、安全運転に徹することにする。

その他
直腸は手を付けないので、神経を切断することはないので排泄障害のリスクは低い。

ストーマ閉鎖後に頻便はおこる。大腸半分はしばらく使ってなかったので。

①で吻合した場合の縫合の確認は内視鏡検査。



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