【優先権】
○優先権とは
優先権はお互いの行動の順番を明確に定める概念のこと。
各フェイズやステップでカードを最初に発動する権利を「優先権」と呼び、常にターンを進めているターンプレイヤーがこの権利を持っています。
「優先権を持っている状態」とは、クイックエフェクト、通常魔法の発動、攻撃宣言など行動を起こす権利を持っている状態のことを言います。
ターンプレイヤーが優先権を持っている限り相手プレイヤーは先にカードを発動する事ができません。(自動的に発動する誘発効果を除く)
フェイズなどの終了を宣言した際にターンプレイヤーが優先権を放棄したこととなり、相手プレイヤーは優先権を得ることになります。
相手プレイヤーは「終了前にこのカードを発動します」と言いクイックエフェクトを使用することが可能となります。
その場合、再びターンプレイヤーに優先権が移ります。
○優先権の移る行為
以下の場合、優先権は相手に移ります。
(これはチェーンブロックを積むかどうかで、片方のプレイヤーが発動したら次に積む権利は相手プレイヤーに移るということになります)
①魔法、罠カードの発動および効果の発動時。
②効果モンスターの起動効果、誘発即時効果、誘発効果の発動時。
③優先権の放棄をした場合。
自分が優先権を持っている場合に、何もしないという意思を示すこと。
例:「チェーンありません」「フェイズを終了します」「ステップを終了します」など宣言すること
・各フェイズの終了宣言
ドローフェイズ
スタンバイフェイズ
メインフェイズ
バトルフェイズ
エンドフェイズ
・バトルフェイズにおける各ステップの優先権の放棄
スタートステップ
バトルステップ
ダメージステップ
エンドステップ
「優先権を行使してカードを発動した場合」と「優先権を放棄した場合」に優先権は相手プレイヤーに移ります。
自分のカードの発動に対して相手が優先権を放棄した場合、再度優先権が自分に戻り、自分のカードにチェーンする形でクイックエフェクトを発動することもできます。
自分と相手が「お互いの優先権の放棄」した場合、チェーンブロックを積む作業は完了し、効果処理時に移行します。
またフェイズやステップを進める前には必ず優先権を放棄しなければならず、ターンプレイヤーと相手プレイヤーが「お互いの優先権の放棄」をすることでゲームは進行していきます。
○優先権の移らない行為
以下の行動直後のタイミングはターンプレイヤーが優先権を持っているため、ターンプレイヤーが優先権を放棄しなければ相手プレイヤーはクイックエフェクトを発動できない。
・各フェイズの始まり、開始宣言時
・各ステップの開始時
○行動直後に「クイックエフェクト」を発動できるタイミング
・モンスターの召喚(召喚・特殊召喚・反転召喚)が成功したとき
(ターンプレイヤーの「チェーンを作らないモンスターの召喚」および「チェーン1のモンスターの召喚」)
・モンスターの表示形式を変更したとき
・攻撃宣言をしたとき
・カードのセットをしたとき
・処理が終わった直後
・ドローフェイズでドローしたとき
など。
○留意点
・優先権の行使や放棄を確認せずにプレイが進められた場合は異議を唱え、プレイを「巻き戻し」を行うことが可能になります。その際は本来知られることのない情報を与えてしまうことになりますので気をつけていただければと思います。
「巻き戻し」がないとそれぞれが好き勝手にカードを発動でき、無法地帯と化してゲームとして成立しなくなってしまいますからね…。
原作(初代遊戯王)では演出の関係かあまり語られませんでした。
コンボを考える際にも自分のカードにチェーンすることで成立するものが殆どかと思います。優先権があることで発動のタイミングを逃し、コンボが成立しないこともありますので、ややこしい話ではありますがご確認いただければと思います。