【どこビュン】山形、ふたたび。①
特典の「どこかにビューーン! 2000ポイント割引クーポン」ほしさにJREバンクを開設して待つこと2か月あまり。
念願のクーポンを獲得したところから、今回の旅ははじまるのだった。
ところで、どこかにビューーン!の説明がどうとか、べつにいいよね。
でも、JRE経済圏外の小学生の読者諸君には何が何やらだろうから、簡単に説明するよ。←小学生限定なの?
「どこかにビューーン!」とは何か(小学生限定)
どこかにビューーン(略してどこビュン)は、JR東日本(JRE)が運行する5つの新幹線(東北、秋田、山形、北陸、上越)のいずれかの駅への往復チケットをJREポイント6000ポイントぶんで交換してもらえるゲーム、いやサービスです。
参加者は公式HPで希望の往復日時(日付は最大7日間、時間は5つの時間帯から選ぶか指定しない)を決めて条件を検索し、表示された4つの「行き先候補」が希望にかなっていたら申し込み、かなわなかったら再検索をくり返し、最終的に申し込んだ候補4駅の中からJRE側が割り当てた1駅に行くことができます。
要するに、確率4分の1(25%)の出たとこ勝負の旅ができるのです。
たとえば、行き先として新青森駅が割り当てられた場合、東京駅を出発した場合の往復運賃は通常32,860円となるところを6000ポイント(2000ポイント割引クーポンを使えば4000ポイント)で行けてしまう、大変お得なゲーム、いやサービスといえるでしょう。
かりに東京駅からもっとも近い安中榛名駅(群馬県)が割り当てられたとしても往復運賃は9,640円なのでお得であることに変わりはありません。
でも、ここでみんなは疑問に思うことでしょう。
行きたくもないところが割り当てられてしまってもお得って言えるのかなあ?
大人になると、いろいろな計算が働くようになります。
くりこま高原駅ってなんだよって不満に思ったとしても、どこビュン忍法「途中下車前途無効の術」を用いて仙台駅で下車して松島をめざしたり、「乗り越し精算&乗り継ぎの術」により一ノ関駅から中尊寺金色堂を見に行ったりすることも可能です。
それに大人になると、行きたくもないところには行きたくないという気持ちよりも、「もうこんな生活イヤだ。どこでもいいから俺(私)を連れて行ってくれえええーっ!!!」という気持ちが上回ることで、結果的に6000ポイントで行ける場所をお得に感じてしまう消費者心理が働いてしまうのです。
「2000ポイント割引クーポン」ほしさにJREバンクを開設して待機する大人たちが後を絶たないのは、このような事情があるからなのです。なのですよー ←だから小学生に変なことを吹き込むんじゃありません!
体験的「どこかにビューーン!」攻略法(やや大人向け)
どこビュンの本質が、大人の現実逃避願望を巧みについた…ではなく、確率25%の出たとこ勝負の旅であることはおわかりいただけたであろう(汗
サービスに対する評価は満足か、不満足であるかの2択だ。
どこビュン旅を満足なものに終わらせるためには、まず確率25%で割り当てられる行き先が満足なものである必要がある。
たとえば、どこビュン忍者たちには不人気なことこのうえない安中榛名駅にしたって、4つの行き先候補に選んでしまったからには確率25%で割り当てられる可能性があるということだ。
確率論における25%とは4分の1の確率で当たるということであり、75%の確率で当たらないということではない。
4分の1の確率で割り当てられる可能性がある以上、行く気がしない場所(駅)は絶対に選ぶべきではない。
【教訓その1】行く気がしない場所は絶対に選ぶな!
これをふまえて、今回のどこビュン旅における行き先決定のプロセスをみていくことにしよう。
東北6県の旅は2024年9月末の山形県をもって一通りまわることができた。
ところが、行けば行くほどさらに行きたい場所が増えてしまうほどに魅力的な土地であることもわかった。
行きたい場所に行くためにどこビュンを活用すれば、お得に旅ができる。
こちらにとっては願ってもないゲーム、いやサービスなのである。
記念すべき第1回の行き先候補として選んだのは、 大曲駅(秋田県)、新青森駅(青森県)、燕三条駅(新潟県)、山形駅(山形県)で、行きが2024年10月9日(水)06:00~09:59発で、帰りは10月11日(金)13:00~16:59着の列車を希望した。
行き先候補を選んだ理由は、
で、山形駅になったと(笑)。
【教訓その2】直前に行った場所であろうとも25%の確率は一切の差別も区別もなく発動される
過去に行った場所でしばらくは行かなくてもいいやと思っているなら、その駅は選ぶべきではない。これは教訓その1に準ずる。
山形駅を行き先候補に選んだ理由については、山形、ぐるり⑤の終盤に記している。
心にもないことは書かない主義だ。だから、今回はひたすらこれをやる。
次回より、どこビュン山形旅の詳細をみていくことにしよう。
[初秋のさくらんぼ狩りに出撃! ②につづく]