OPEN FIELD デザイン部、始動
そもそもOPEN FIELDって?
OPEN FIELDは、「人が活きる環境づくり」を目指す株式会社オカムラによる空間デザインプロジェクトです。建築やデザイン、アートの領域を横断し、社内外の建築家やデザイナー、アーティストと協業しながら、多角的に空間デザインの可能性について考えていきます。OPEN FIELDは「原っぱ」という意味があります。社内外の新たな出会いや交流を通じて、予定調和ではない予期せぬ出来事(いいこと)が起こるのを期待する意味を込めて名づけられました。主な活動内容としては、3つの軸があります。
文化的側面での社外発信:
建築家とアーティストのコラボレーションによる展示会開催
昨年に続き、キュレーターに建築史家の五十嵐太郎氏を迎え、9/13(金)〜9/27(金)の期間、ガーデンコートショールームの共創空間にて、若手建築家の山田 紗子氏、アーティストの丸山 のどか氏のお二人によるインスタレーション作品の展示を計画しています。社内デザイナー向け:
デザインやアート作品のコンテスト開催
今年度は廃材を用いたアートコンテストを開催し、社内デザイナー12名が参加しました。廃材は、オカムラの生産拠点である追浜事業所の協力により、スチールパイプ、張地、ウレタンなど、イスの製造過程で発生したものを使用するという条件のコンテストでした。7月に行われた審査会には山田 紗子氏に参加いただき、参加デザイナー含む関係者による投票で順位を決定。選ばれた上位2名の案を実際に制作、9月の展示会で、関連作品として展示予定です。
また、昨年度は展示会のモックアップ設置や、材料検討会にも参加し、実際の現場を体感する機会もありました。
その他、建築視察ツアー開催や著名建築家によるレクチャーへの参加など、普段の業務では得られない情報や刺激を受けることで、社内デザイナーの知見を広める機会を設けています。全国の建築・デザイン系学生向け:
ワークショップ開催
今年度は、サーキュラーエコノミーに関する、海外の建築の事例やオカムラの製品開発における取り組みの紹介、また張地の端切れを用いた小物作りなど参加型のワークショップも開催を予定しています。学生にとっては、オカムラという企業を知り、オカムラ従業員と接する機会になります。
OPEN FIELDでは展示会だけではなく、このように社内デザイナーや学生に向けた活動も展開しています。従業員エンゲージメントやリクルーティング面にもいい影響を、ひいてはオカムラの企業価値の向上に貢献できれば……という想いで取り組んでいます。
デザイン部って?
OPEN FIELDでは、各デザイン部門に希望者を募り、オフィス環境事業のデザイン関連部門の若手デザイナーを中心に11名があつまりました。プロジェクト推進チーム「デザイン部」として活動しています。
アートコンテスト参加のほか、デザイナー自主企画による建築視察ツアー開催、著名建築家のレクチャー参加といったイベントを企画しています。
建築視察とレクチャー参加は、NPO法人「Art & Architect Festa(略称:AAF)」主催で、著名建築家によるレクチャーが定期的に開催されており、こちらに参加という形式をとっています。レクチャー開催日に合わせて、メンバーが自ら企画し京都や大阪の建築を視察、その後レクチャー会場のグランフロント大阪へ移動し聴講というスケジュールです。今年のレクチャーは7月の田根 剛氏、10月の藤本 壮介氏、12月の安藤 忠雄氏、メンバーは3回のいずれかに参加します。歴史・文化価値の高い建築を訪ね実際に空間を体験し、第一線で活躍する建築家の言葉に触れることは、知見を広め、発想力や表現力を豊かにし、デザイナーとして成長するための糧となるはずです。
noteでは、イベントや企画展のレポートを中心に、内側の視点からオープンフィールドの活動をご報告します。