見出し画像

騙されるな!YouTube動画が教えないキャンピングシェル製作の現実

軽トラックで楽しむ手作りキャンピングカーの世界

皆さんは、軽トラックに積載するキャンピングシェルという自作キャンピングカーが注目されているのをご存知でしょうか?
軽トラをベースにした手作りキャンピングカーは、自分だけのオリジナルな旅の空間を作り上げる楽しさが魅力です。
今回は、軽トラックを使ったキャンピングシェル製作について、実際に手作りした経験から得た知見をお伝えします。


積載重量の壁—350kgの制限

軽トラックをベースにキャンピングカーを製作する上で、最初に立ちはだかるのが「350kg」という積載重量の壁です。
この制限を超えると、道路交通法に違反する可能性があるため、非常に重要なポイントとなります。

例えば、安価な材料としてコンパネや桟木(さんぎ)を使用すると、軽量化が難しく、すぐに350kgを超えてしまいます。
一方で、軽量で丈夫な材料を使用する場合、コストが上がるというジレンマがあります。このバランスを考えることが製作の第一歩です。


おすすめの材料

軽量かつ頑丈なキャンピングシェルを作るために、以下の材料をおすすめします:

  • 骨組み:30×30mmの桟木

  • 断熱材:30mmのスタイロフォーム

  • 外板:アルミ複合パネル

  • 内装材:5mmの合板

特に断熱材は重要で、スタイロフォームを使用することで室内の快適性を確保しつつ、重量を抑えることができます。
また、窓は重量が大きくなるポイントです。
複層ガラスを使用すると断熱性は高まりますが、重量も増します。
窓の配置やサイズを慎重に計画することが、軽量化への鍵となります。


設計段階での重量計算の重要性

キャンピングシェル製作では、最初の設計段階で各材料の重量を計算し、総重量を把握することが重要です。行き当たりばったりで製作を進めると、完成後に想定以上の重量が発生し、走行性能や安全性に影響を与えることがあります。

また、完成後に追加で以下のような装備を搭載することを考慮しておく必要があります:

  • ソーラーパネル

  • リチウムイオン電池

  • インバーター

  • 冷蔵庫や電子レンジ

  • 毛布や飲料水などの旅の必需品

これらの装備品を含めた総重量を想定し、余裕を持った設計を心がけましょう。




パフォーマンス重視の動画に惑わされないために

最近では、YouTubeで軽トラックキャンピングシェルの製作動画が数多く投稿されています。それらの中には、視聴者の関心を引くために極端な軽量化をアピールしているものもあります。しかし、この軽量化の追求が安全性や耐久性を犠牲にしている場合も多く、注意が必要です。

実際に私がキャンピングシェルを製作した際も、初めて走行して気づいたことがあります。軽量化を優先して作った結果、高速道路で大型トラックとすれ違う際の空圧や道路の段差による振動で、シェル全体が揺さぶられるような衝撃を受けました。この時、しっかりと強度を確保していなければ、シェルが破損したり脱落したりする危険性があったと痛感しました。

特に、YouTubeの動画では製作過程や完成後の外観がメインで取り上げられますが、実際の走行中にどのような負荷がかかるのかはあまり語られません。例えば、急ブレーキや急発進時の衝撃、曲がりくねった山道でのひねりやうねりなど、シェルには製作時には想像もしなかった力が加わります。これらの現実を知らずにパフォーマンス重視で製作を進めると、重大な事故やトラブルに繋がる可能性があります。

私自身も、軽量化の先には「崩壊」や「破壊」が待っているという事実を経験しました。そのため、キャンピングシェルを製作する際は、YouTubeのパフォーマンス動画だけに惑わされず、安全性と強度をしっかり確保することが最優先であると考えています。


安全性を第一に

軽トラックキャンピングカー製作は、楽しくクリエイティブな作業ですが、安全性を最優先に考える必要があります。以下のポイントを重視してください:

  1. 軽量化:積載重量を超えない設計を徹底する。

  2. 剛性:走行中の衝撃や振動に耐える強度を確保する。

  3. 固定方法:シェルが脱落しないよう、適切な固定を行う。

これらのポイントを守ることで、安全で快適な旅が可能になります。


まとめ

軽トラックをベースにした手作りキャンピングカーは、製作過程から旅そのものまで、多くの楽しみを提供してくれるプロジェクトです。
しかし、安全性や実用性をおろそかにすると、トラブルに繋がる可能性があります。
ぜひこの記事を参考に、安全で快適なキャンピングシェル製作に挑戦してみてください。

皆様のヒントになれば幸いです。
この内容が参考になった方は「スキ」を押していただけると嬉しいです。
また、フォローもよろしくお願いします!製作に関するご意見や質問がありましたら、ぜひコメントでお寄せください。

いいなと思ったら応援しよう!