生産性を2倍にして利益を2倍にする方法

はじめに
美容室の経営において、「生産性の向上」は売上と利益を増加させるための重要な要素です。
人数に関係なくスタッフが効率的に働くためには、業務の流れや導線を見直し、無駄を省くことが必要不可欠です。
この記事では、私が実際に行った方法と考え方をもとに、サロンの生産性を2倍にし、利益を2倍にするための具体的な手法を紹介します。
技術職全般にも共通する内容にしております。



第1章:導線作りの重要性と売上を構成する要素

サロンでの売上を伸ばすためには、まず「導線作り」が必要です。
ここで言う導線とは、売上に繋がるための道筋がしっかりとできているかということです。
具体的には、最も得意とするお店の売りとなるメニューへの導線です。
お客様が「なぜそのメニューを選ぶべきなのか?」「そのメニューがどのようにお客様の悩みを解決するのか?」を明確に説明し、実際にその悩みを解決できることを証明する必要があります。
これができれば、強固な導線が築かれ、売上の基盤が形成されます。

さらに、対面ビジネスでの売上を構成する要素は、主に以下の3つに分けられます。
それぞれが連携し合うことで、売上全体が形成され、向上する可能性が高まります。

1. 顧客数

顧客数は、サロンに訪れるお客様が何人いるか?を指します。
基準となるのは1年間に来てるお客様が何人いるのか?で捉えると分析もしやすいと思います。
これは新規顧客の獲得や既存顧客のリピートがこの要素に直接影響を与えます。
新規顧客を増やすためには、効果的なマーケティングや口コミの活用が重要です。
基本的には既存のお客様へアプローチする方法と何ら変わりません。
また、既存顧客のリピート率を上げるためには、顧客満足度を高め、再訪を促す施策が必要です。

2. 平均単価

平均単価は、1人の顧客が1回の来店で支払う金額の平均を意味します。
平均単価を上げるためには、サービスやメニューの価値を向上させ、より高付加価値なメニューを提供することが求められます。
例えば、通常のカラーリングよりも効果の高いナチュラルハーブカラーなど、付加価値の高いメニューを導入し、その比率を上げることで達成できます。

3. 来店周期

来店周期は、顧客が次にサロンを訪れるまでの期間を指します。
来店周期を短縮することで、同じ顧客がより頻繁にサロンを訪れるようになり、結果的に売上が増加します。
来店周期を短縮するためには、定期的なメンテナンスが必要な事、さらには効果の違いを説明することで次回予約の促進などの施策が効果的です。
特にカラーリングの周期が遅れるのは、一般的にカラーリングを繰り返せばダメージが起こるからと言う認識が邪魔をしている現状があります。

注:来店周期を短縮させるための割引キャンペーンは見当違いなので、あるタイミング以外では絶対に止めた方がいいと思います。
そのタイミングも後で説明します。
最終的には割引せずに短縮させる努力が必要です。

これら3つの要素を少しずつ向上させることで、サロン全体の売上を効果的に増加させることが可能です。
それぞれの要素に対して具体的にメニューとの導線を作ることが、売上の向上に直結します。

この導線がしっかりと構築されれば、広告や宣伝に頼らずとも、既存のお客様だけで売上を倍増させることができます。

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