読書感想「ナルニア国物語」

大人になって感じるナルニア国物語
私は小さい頃に「ロード・オブ・ザ・リング」の映画3部作を観て感動して、その後「ナルニア国物語」の第1章ライオンと魔女を観たらあまりにもスケールの小ささと、子供っぽさにそれ以来この作品には触れませんでした。
最近になって、指輪物語に並ぶファンタジーの金字塔を読まないのはもったいないと思い、この歳になって触れることにしました。
まず、映画の「ナルニア国物語」の第1章を再び観ることにしました。
あれ、全然面白いじゃん。氷河のシーンや敵と闘うシーンが普通にかっこいい。
第2章も観て、第3章の「アスラン王と魔法の島」を観てから衝撃が走りました。何コレ…めっちゃワクワクするし、展開が気になる。特にリーピチープとユースタスのキャラが好きになりました。気付けばもう2回も観てしまった。それから原作にも手を出したくなり、ちょうど新訳版の小説が出ていたので、映画に当たる方の「夜明けむこう号の航海」から購入しました。
図書館で一度借りたことがあったのですが、訳が古いのと古本っぽい感じが苦手だったので、小説版は今時の可愛らしい絵柄と読みやすい表現に変わっていたので手に取りやすいです。
私は一回手に取ったら最後まで読むタイプなので、全巻購入して最後まで読みました。
感想としては…
巻によって好みが分かれますね。好きだなという巻は3.4.5ですね。
主要人物が巻によって変わるのは最初は抵抗あったんですが、意外とすんなり入れます。地の分がこれでもかというぐらい繊密で丁寧で想像を沸き立てる楽しさがこの本を読んで分かった気がします。
木の名前や花の名前がたくさん出てくるんですよ。どんな木?どんな花?と片手にスマホで調べながら読んでました。自然ってなんて素晴らしいのだろうと、アニメや映画の背景も注目するようになりました。
あと、豆知識が多くて大人でもためになるんだなと勉強になりました。サ行は高い声になってバレやすいのでこっそり話す時には使わない方がいいらしい
とか(笑
最後の巻「最後の闘い」においては、ナルニア国の終わりを迎える寂しさと虚しさを感じてしまいました。最後が結局どういう結末か全く読み取れなかった。スーザンの扱いと疎外感も何と言っていいか分からなかった。海外作品の翻訳された文章を読む時、必ずと言っていい程、読み取れないうやむやで分かりにくい文章が出るので読むのに苦労する時がある。そういう時、自分に読解力がなくて疑問を抱いたまま読み終えて、歯痒さを感じてしまう。
話が逸脱してしまいましたが、「ナルニア国物語」を楽しく読破出来ました。大人でも読んでいて楽しいに偽りはなかったようです。

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