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放課後リプレイ、オーディションやプロデュース、チケット発売までの覚書。

イマーシブ演劇『RE:PLAY AFTER SCHOOL』(リプレイ・アフター・スクール)のチケット会員先行販売がはじまりました。想像以上に沢山のお申し込みをいただき、もしかしたら会員先行で完売してしまうかもしれないという予感を漂わせる伸び。未来を担う人たちにもなるべくチケットが行き届いてほしいという両社の気持ちから作られたYチケット(20歳以下限定)、U-25チケットも好評で一安心。

未来を担う人たちというところで言うと、今回驚いたのがオーディションに「え???」と聞き返してしまうほど沢山の方が応募してくださったこと。中でも10代の方の応募が多く、みなさん学校帰りにオーディションに来てくれているので「ん?ここ学校だったっけ?」と一瞬わからなくなってしまう雰囲気。

おやや?

『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』『メリー・ポピンズ』『ハリー・ポッターと呪いの子』など、長年演劇界を牽引してきたホリプロさんの力が大きいとは思うのですが、"どうしたらお客さんが学校で行われる新しい企画や参加型演劇を楽しんでくれるか"をお話してもらうといった方向の自由課題ではみなさんイマーシブ演劇の本質を捉えているし、多種多様なイマーシブや体験型コンテンツに遊びに行っているんだろうなと思われる発言をしている方も多く、芸能界よりは「イマーシブ演劇に出てみたい!なんか面白そう!」という好奇心で応募してきてくれているんだろうなという雰囲気を感じ、今後はさらにこういった人たちが面白いものを生み出していったりするんだろうなとワクワクする時間でもありました。文化祭とかで増えていくんだろうな。行きたいな。そこから名作が生まれていったりもするんだろうな。余談ですが、自由課題では川尻さん・佐野さんにそれぞれ先生役をお願いしていたのですが、リアルな先生っぽすぎて皆に見て欲しかったです。

高校生たちは階段を休まずに駆け上がる。あと集まるだけでとっても楽しそう。

今回、リアルな高校を使わせていただくこともあり4日間だけと短い公演で、シングルキャスト&スウィングキャストということもあり選べる人数は限られている。もちろん大半は生徒役。数が少ない大人役も必要スキルが設定上ちょっぴり特殊(見ていただけたら頷くと思います)。奇跡的に全員設定や特殊スキルにマッチする方に出会えたのですが、生徒役大人役問わず、他にも素晴らしい方ばかりで今年一番頭を悩ませたのは配役選定会議だったかもしれません。何度も「キャスト数増えませんよねえ…?」と聞いてしまった。某名探偵レベルで自分の頭ぐしゃぐしゃぐしゃ!ってしてしまった。

まじでこれ

それぐらい受けてくださったみなさん素敵で、いつもお世話になっていて何度でもご一緒したい方や、観客として一方的に見たことがある方もいらっしゃったり、はじめましての方でどえらい魅力的だった方々もいたりして。(個人的に調べちゃいました)別の設定や世界観だったら…!という方も沢山いらっしゃったので、今回ご縁がなかったとしても、それはこちらが設定していキャラクターや世界観の問題なだけなので、ご自身は素晴らしいので、また別の扉を叩きにきてくれたら嬉しいです。こんなこと言える立場でもないのですが、それぐらい、こんなに素晴らしい役者さんやパフォーマーさん達がイマーシブに注目されてるのってすごいことだし、ここ数年で色んな環境で経験を積んだイマーシブ役者さん達も増えて、それぞれの得意分野や個性がひかり、この世界はなんて面白いことか、思った出来事でした。こちらも活躍の場をもっともっと作れるように頑張らなきゃですね。

お客様視点の実際の参加イメージ。リアルな会場&キャストさんで撮影しています。


激戦を勝ち抜いたキャストのみなさん。それぞれ頭の中にあった役のイメージにとってもマッチして魅力的な方にお願いできたので楽しみすぎます。

すごいことだなといえば、今回の会場。「学校で青春イマーシブコンテンツを作りたい!(できればお客様が公共交通機関で来やすい立地で)」というのは6年ぐらい前から思っていて、実は過去に一件成立しかけたのですが、コロナ禍で学校でのリアルイベントの企画自体がお蔵入りに。

個人的に学校を舞台にやりたいことがあったので、何度か企画書を出したこともあるのですがなかなか形にならず。そんな折に今作のプロデューサーの篠田さんと知り合い、いくつか一緒にやれたら面白いかなと思う企画案をお話ししたところ「学校で青春体験が面白そうですね!」と。これを一番にセレクトするとはセンスが合う、とはいえ学校を探すのは難しいのでこの企画は形にならないだろうなと思っていたら、数週間後に「開催を快く受け入れてくださった学校が見つかりました!今年度中にやりましょう!」と。会場を引き受けてくださった千代田中学校・高等学校(令和7年4月より当名称に学校名を変更予定)さんは半蔵門から徒歩5分、四ツ谷や市ヶ谷からも7分ぐらいというアクセスの良さ。

「いや仕事できすぎだろ…」と瞬時に思ったのを覚えています。

クリエイティブ業で生きさせてもらってる人間としては出来るプロデューサーとのお仕事は絶対逃してはなりません。きだ家の家訓です。ましてやこちらの頭の中にしかなかった企画を実現させるためにスピード感持って動いてくれ、ましてや決めてくる人なんて天然記念物です。頭で考えるより先に指が「やりましょう」と返事をしていました。

思えば夕暮れを立ち上げる前にお受けしていた個人のお仕事も、出来るプロデューサーからのお誘いばかりでした。出来るの大半に含まれる意味は"信頼出来る"でして「会社のお仕事もバリバリにやっているので、クリエイティブに注力できないと難しい。でもこのプロデューサーとのお仕事なら不条理に大変にはならず、楽しく良いものを作らせてもらえる気がする」という直感の元やっていました。なお、ここでいう大変には良いものを作るための産みの苦しみは入りません。その大変さとはいかなる場合でもいかなる体制でも向き合いますし絶対にあるものです。良いものを作るためのぶつかり合いも大変には入りません。そうじゃなくて、本来必要のない工数がかかったり、プロジェクトに対しての覚悟が曖昧だったり、そういうもやっとした状態が生み出す大変さのことをさしています。

というわけで、信頼できる〜!と思った篠田さん率いるホリプロチームとお会いしたのが今年の夏頃。そこから内容を考え、学校に足を運び、チームメンバーが集まり(まだ一部探し中のところもあるので誰かに声をかけるかも!)キャストさんがジョインし、メインビジュアルや映像を撮影し、出会って半年足らずで先日チケット発売ができたので、私としてもちょっと感慨深いのであります。

「チケット発売したぐらいでこんなnote書くなよ!本番はじまってからだろ!」と心の中のもう1人のさおりがぼやいておりますが、年末で時間があること、こんな背景の上に成り立っている公演なので多くの人に来てもらいたく「あー!見落としてた!」を無くしたいということで許してくださいまし。本番に向けてはチーム一同年末関係なしに楽しく創作中でございます。今回のクリエイティブチームやホリプロさんのメンバー、前途したオーディションでお会いしたキャストさん等もまた面白いので、どこかでご紹介したいですね。みなさん、一緒にがんばりましょうね。

メインビジュアルもお気に入り。参加していただいたらこのシーンの意味がわかるかも。

そうそう、今回はじめての取り組みでもありますので、チームで大切にしているのが「どなたでも来ていただけたら思いっきり楽しめる」ということ。舞台は高校での「放課後体験」ですが、他校の生徒でも、受験前の中学生でも、保護者でも、教育実習生でも、ただ面白そうだから来ただけだよ〜って方でも、年齢性別問わずご自身の好きな設定で楽しんでもらえればと思います。そしてどなたにでも楽しんでいただくための施策として、事前にスタンスや好みによってのコース選択をお願いする、ということにトライしています。最初に頭を悩ませてしまって申し訳ないのですが、その分本番での体験のミスマッチを減らすことができたらと思っておりますので、選んでみてもらえますと嬉しいです。「もっとこういう情報があったら選びやすい!」とかあれば是非教えてください🙏

どちらかというと、学校という舞台のあちらこちらで展開されていく物語を見たり、巻き込まれるぐらいが好きだなという方はこちらへ。
いや、自分も登場人物の1人になるぐらい参加していくのが好きだよ!という方はこちらへ。

というわけで、イマーシブ演劇『RE:PLAY AFTER SCHOOL』よろしくお願いします!

チケットはこちらから。先行販売の方がお好きな日時やコースを選んでもらいやすいかお。ホリプロステージ会員登録は無料でできますよ。会員登録の手間だけすみません!でも損はさせませんから!

さあ飛び込んでおいで!の図

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きださおり
ありがとうございます。面白い体験を作ることに還元していきたいと思います。