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いまさらだけど「セブンルール」を振り返ってみよう

とても遅くなってしまったのですが、2月1日に放送された「セブンルール」を見てくださった皆様、ありがとうございました。約半年にわたって密着していただき、ディレクターさんの丁寧な視点を通して30分に編集されたドキュメンタリーは、自分でも気がついていなかった発見があり、新鮮なものでした。

例えば「夫婦のやりとりはslackで」。私たちはもう6年以上slackコミュニケーションなので特に変わったことだと思ってなかったんですが、家に取材に来たディレクターさんが「いや、これけっこう独自のルールですよ」と、別に入る予定だったルールと差し替えられていたりして、なるほど自分の当たり前に誰かの視点が入るってのは面白いことなんだなと思った瞬間でした。(なお旅行や結婚式などのプロジェクト管理はNotionでやってます)

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2月がちょうど「終わらない東卍抗争からの脱出」の下北沢公演・名古屋公演のスタートがあり、まったく振り返る間もないままイベント作りに熱中していたのですが、名古屋公演もスタートしたので、新しくフォローいただいた方も沢山いることですし、今更ではありますが振り返りをさせてください!


▶︎放送内で取り上げていただいた公演について

インサイドシアター『オンラインパパラッチ』

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インサイドシアターは「あなたが舞台の内側に入り込んで、体験する物語」です。すべての体験が、ご自宅にいながら、オンライン上で完結するというのも特徴です。2020年初夏、コロナ禍による緊急事態宣言真っ只中にSCRAP社内で立ち上げ、放送されていた「オンラインパパラッチ -新郎失踪の真相を暴き出せ-」が4作目でした。

1公演100名程から1万人程までの参加実績があり、今作は1公演あたり7000名程が参加いただき、全員で一丸となってtwitterで情報交換をしながら"消えた新郎"を追っていた様子でした。私が「健一さんが再配達されましたー!」と叫んでいた瞬間があったのですが、それはまさに1/7000の参加者の方が、架空の配送会社のHPに、段ボールに入れられ郵送された新郎の再配達を頼んでくれた瞬間でした。

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リアルタイムで物語の展開が変わっていくのも「インサイドシアター」の特徴。出演いただいている役者さんはもちろん、バックヤードでお客さんの進行に合わせて物語をスイッチしていく精鋭部隊が本当に素晴らしいんです。体験型イベントの裏側はいつでもドラマがあり、ドキュメンタリーの撮れ高の宝庫なので、みんなの活躍を見てもらえて嬉しかったです。

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リアル脱出ゲーム『最果てのミステリーサーカスからの脱出』

リアル脱出ゲームはSCRAPの主力コンテンツで、あなたが主人公となり謎を解いて脱出を目指すゲームイベントです。

2011年に入社して以降、沢山のリアル脱出ゲームを作らせてもらってきました。そして、3年ぶりに作ったオリジナルのリアル脱出ゲームがこの「最果てのミステリーサーカスからの脱出」でした。

オープンした2017年から、2020年までの間、総支配人を務めていた東京ミステリーサーカスという"世界一謎があるテーマパーク"そのものを舞台とし、そこに遊びに来てくださっていた"お客さん"を主人公として、今まで遊びに来てくださっていた方への感謝と、未来は誰かに委ねるんじゃない、自分達で切り開いていくぞ、という気持ちを込めて作った公演でした。

放送されていた日は、少年探偵SCRAP団(ファンクラブ)限定公演だったのですが、偶然なのか、ディレクターさんの目利きが凄すぎるのか、リアル脱出ゲームがきっかけでご結婚されたカップル2組にお話いただいていたり、東京ミステリーサーカスがお客さんで溢れている様子が見れて、ぐっと来ました。イベントは一瞬で終わってしまうものなので、こうやって誰かの人生に残り続けてくれているということはとても励みになりました。(なんとその後、今年のベストイベント1位もいただきました。感謝…)

この公演は残念ながらもう終わってしまっているのですが、東京ミステリーサーカスでは他にも沢山の面白い謎解きが体験できるので、ぜひ遊びに行ってください!


Mystery for You『手を伸ばしても届かない、あの夏の日からの脱出』

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Mystery for Youは、毎月あなたのためにセレクトした謎や物語をお届けする「謎の定期便」(サブスクリプション)サービスです。イベントに足を運んでいただくことが簡単じゃなくなってしまった世界で、じゃあ毎月ポストにワクワクをこちらからお届けしよう!という気持ちでスタートし、2年目をむかえます。

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自宅で謎解き、気になる〜!という方は、こちらから無料で『謎診断』もできます!謎解き初心者さんにオススメのコースもありますので、ぜひトライしてみてください。

私が制作していたのは、2021年7月お届けのものでした。

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2021年の初夏にやりたかったことをぎゅっと詰め込んだお手紙謎なのですが「Mystery for You」を2ヶ月以上継続利用いただくと、過去にお届けした作品すべてが購入可能になりますので、機会があれば是非解いてみてください!


泊まれる演劇『MIDNIGHT MOTEL』

泊まれる演劇』はHOTEL SHE, がプロデュースする世界初の宿泊型イマーシブシアターです。とても自由に作・演出をさせてもらっております。チェックインからチェックアウトまで、一晩かけてじっくり物語の世界に没入できるのが特徴で、放送されていたのは架空のモーテル"アネモネ"を舞台とした『MIDNIGHT MOTEL』という公演(2021年6月開催)でした。

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私自身、海外のイマーシブシアターに魅せられて、コロナ禍以前は行ける限りの公演に足を運んでいましたが、世界中見渡してもここまで深く没入体験ができる環境は相当珍しいんじゃないかと思ます。今後もこのクリエイティブチームならではの研ぎ澄まされた公演が生まれていくと思いますので、是非チェックしてみてください!


消えたセブンを探せ!

そして、番組専用の謎解きも作らせていただきました!ディレクターさんより「特に青木さんと長濱さんは謎解きガチ勢なので、解きごたえあるやつでお願いします!」と言われヒヤヒヤで制作しました(笑)こちらの映像から、どんなものだったか見れますので、もし初見の方は是非一緒に解いてみてください!最後のオチは私も知らなかったので大爆笑しちゃいました。

こういう小ネタにも気がついてくださっている方いて嬉しかったです!


振り返ってみると、私の2021年が凝縮された30分だったなあと思います。オンラインで体験するインサイドシアター、リアル脱出ゲーム、ご自宅にお届けする謎解き、宿泊型のイマーシブシアターetc。どれも、今まで遠回りしてきた道があり、謎解きという文化に携わらせていただき、参加してくれたお客さんがいたから形になっていったもの。2022年はもっとワクワクする、人生に残る体験を作るべく、先日新ブランド『体験する物語 project』を発表しました。これに関しては、次のエントリでじっくり語らせてください!

お問合せと今後チャレンジしたいこと

最近すごく沢山のお問合せをいただいております。ありがとうございます!(問い合わせメールではなくDM等でお問合せいただく場合はこちらのアカウントにご連絡いただくのが一番確実です。イベント直前などはお返事遅くなってしまうこともあるのですが🙇‍♀️)

個人的に興味があるのは、もっともっと「体験」する「物語」の形を探っていくことです。特に以下の4つの内容は今後チャレンジしていきたいことですので、積極的にお話伺いたいなと思っております。

・レストランやBAR、宿泊施設など「衣食住に絡み、日常と非日常の間」にある面白い空間に「物語」を持ち込むこと
・リアル、オンライン問わずイベント以外のフィールド(漫画や本、テレビや映画など)で「体験すること」そして「感情移入すること」に繋がるストーリーやドラマ、キャラクターを開発すること
・原作がある作品のファンの方が「世界観」を「体験できる」空間を作ること(コラボカフェや2.5次元舞台等の演出にも興味があります&形式から考えていくこともやってみたいです)
・最新技術や面白いシステムを使って「物語体験」の幅を広げること

そして、ずっと以下のイベントを興行でできる空間を探していまして「大正時代にタイムスリップした体験」ができそうな空間をお持ちの方がいましたら、こちらもご連絡を切実にお待ちしております…!


改めて、神編集をしていただいたセブンルール関係者の皆様、ディレクターの有働さん新開さん、東京ミステリーサーカス広報の和田さん、ご覧いただいた皆様、ここまで読んでいただいたそこのあなた、ありがとうございました。またどこかで!

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ありがとうございます。面白い体験を作ることに還元していきたいと思います。