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卒業
大学院に二年間オンラインで通った感想です。
授業自体はオンラインでも、卒業式は対面で行われ(参加はオプショナル)、そこで初めてクラスメイトと会うことになります。
学んだこと
当たり前ですが世界が広がりました。SDG、SDGと巷で言われていますが、そもそもどうやって今の形になったものなのかという勉強から始まり、持続的可能な開発がどういう経緯で現在に至るのかを体系だって勉強することができました。
論文の書き方。学部で多少英語の論文を書いていたつもりでしたが、当時は完全に見よう見まねで特段トレーニングを受けずに書いていたので、改めて学部の卒論等を見返してみるとテキトーだったんだな、と恥ずかしくなりました。
自分が如何に恵まれているか。修論で電力網から外れている地域の暮らし等について調べているにつれ、改めて日本で生まれ、日本で育ち、教育を受け、就職できたということが如何にラッキーだったのかというのがわかりました。今後どういう進路を取るのかわかりませんが、より良い世の中にしていくために何ができるのかを考えたいと思います。
活きた仕事上のスキル
民間企業で働いてきた人間としては、大量の論文やペーパーのポイントを短時間で押さえ、要約するスキルはかなり使えました。フルタイムで働いているとどうしても時間が足りませんし、勉強できるのは週末ぐらいです(本来の趣旨からは外れていますが)。
院卒という肩書
国際機関等に就職する場合は修士号が必須です。転職するつもりない場合においてもこうしたキャリアに関心がある場合は、いつでも受けられるように要件をクリアしておくことは重要です。筆者も、寧ろ当初目的の1/3ぐらいはこれでした。こうして一応英国の大学院を卒業したということで、グローバルに通用する学位を得ることができました。
オンライン
オンラインで本当にでよかった。社会人でありながら時間的にも経済的にも対面授業に通うのはやはり大変。特に突発的な仕事が入りがちなポジションだと毎週決まった時間に通学するなんて無理だったと思います。
前の投稿で触れたかもしれませんが、オンラインだと教授や生徒同士の交流が大幅に制限されます。従って人脈構築は正直難しい。一応生徒同士もポータルを通じてメール等できますが、対面の交流とは比べるまでもありません。
勿論折角大学院に通うのであれば勿体無いのですが、個人的にはこれぐらいが丁度よかった。
尚、交流が大幅に制限されつつも、教授宛の質問はメールベースでできるし、修論はチューターの指導の下で作成するので最後の方は毎週のように打合せすることになります。
価格やプログラム内容
二年間を通じて1万ポンドの費用がかかりました。受験料はなく、教科書代も含まれています。
レートによりますが、日本円にして150-160万円ぐらいですので、決して安くはありませんが、実際にイギリスに渡航して留学する費用と比べると破格です。そして何度も繰り返しますが、オンラインですので、収入はそのまま。これはでかい。
プログラムの内容もフルタイムで働く人間にとっては丁度よかったです。基本読んで書く、読んで書くの繰り返し。文献は大学のポータルを通じて有料のも含め探し放題です。
タイミング
大学院は少し社会人経験があってから通う方がいいと思いました。私みたいに学部を卒業して9年経過してから通うのは少し遅すぎると思いますが、学部を卒業してから世の中がどう動いているのか、そして自分がどの方向に進みたいと考えているのか考えてモチベーションをリフレッシュしてから受験するのが良いのではないのでしょうか。
仕事と両立させるのであれば、仕事が安定しそうな時期を狙うのがベスト。転勤した直後等はかなりしんどいと思います。私自身は通算在籍した部署の4,5年目に通いましたが、ベストタイミングでした。
以上がSOASのオンライン修士のプログラムに関しての投稿でした。
最初の投稿の通り、個人毎に置かれている状況や優先順位が違う為、これが正しいと言うつもりは全くありません。ただ、周りの話を聞いていると、対面の留学をする為の時間や金がなく、諦めているケースもかなり多かったので、こうした形で学位を得ることができるという選択肢を示したかった次第であり、少しでも参考になったのであれば幸いです。