![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/16083948/rectangle_large_type_2_fbaeeaa26f00b2a4b0a74e5cf0805a79.jpg?width=1200)
賭けたのは素晴らしき夜
41日目(11月17日)
画塾終わって外に出て思った、5時暗っ。こんなに暗かったか?真夜中じゃん。ずっと真夜中でいいとか言ってる場合じゃなくめっちゃ真夜中な5時。心なしか前に座る男性の顔も暗かった。快速電車にゆられる、傍らにはメルティーキッス。なぜ電車に揺られているのか、その答えは六本木にある。六本木ヒルズの隣、森アーツセンターギャラリー(ギャラリーセンターかもしれない)で今日まで開催されてるいるバスキア展に私は向かっている。バスキアとは、アメリカ出身のアーティストで彼の作品は現在まで超高額で売買されてきた。世界で最も著名なアーティストの1人とされる彼の作品が、今日本で見れるのだ。良い機会だし、私も見に行ってみようと思った。この機を逃せば、次の機会は遠い先の話になってしまうだろう。世界を魅了するバスキアの作品に胸を躍らせながら、六本木行きの電車に乗り込む。疲れているはずの足もなぜだか軽やかに弾む。早く六本木に着いてくれ、携帯の充電など知ったことか。さあ早く
見れませんでした。待ち時間120分でした。会場入り口でその表示を見たのが6時半で、会場が閉まるのが8時。ワンチャンも別に無い。ていうか何だよ待ち時間120分て。ディズニーランドしか許されてないだろ。ディズニーランド以外で見ても並ぶ気は一切起きなかったし、ディズニーランドで見ても普通に並ばないよ。
結果的に六本木滞在時間は5分でした。人生初めての六本木の感想は、
「六本木ヒルズでっけ〜」
「なんか変な生き物立ってる」
「街、眩しっ」
でした。全部ギラギラしてたし、べらぼうにでかい。一生を六本木ヒルズで終える生き物いそうで怖い。六本木ヒルズで独自の生態系構成されてると思う。トップがヒカキンのやつ。
私はある種の博打を打ったのだ。私は丁、バスキアが半。賭けの結果だけ見れば出たのは半だったかもしれないが、私に後悔は無かった。次の楽しみが増えたからだ。生きている限り、何度でも博打は打てる。
今度は勝つぞ、バスキア。