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職住近接は最高なのか?

職住近接はありがたいけれど

職住近接はとてもありがたいことです。
しかも、私の場合は子どもの通う保育園や小学校もとても近いので助かることは現実的にたくさんあります。
でも、職住近接を8年ばかり続けている私の経験からは、職住近接は必ずしも最高なことばかりではないのです。

今の環境は恵まれているけれど少し不自由

私は、片道1時間半ほどかけて電車通勤をしていたこともあります。
しかし今は、車で5分の距離の通勤です。
そして、最初に書いたとおり子どもの通学先も、職場とは反対方向ですが、車で5分の距離です。
恐らく、この環境はとても恵まれているのでしょう。
確かに、便利なことはたくさんあります。
朝の時間はたくさん使えるし、遅刻する心配もほとんどありません。
子どものグズグズにもまあまあ付き合えます。
始業から終業まで働くこともしやすいです。
そして何より、子どもが保育園や学校で体調を崩したときには、すぐに迎えに行けるのも安心材料です。
しかし実は、不自由なことがあるのも確かなのです。

職住近接は一息つく暇もない

職場と家が近すぎることの弊害は、モードの変換ができないことです。
仕事モードの自分と家庭モードの自分が切り替わらなくて、どっちかを引きずるというよりは、どっちつかずでどっちにもなりきれないのです。

そして、仕事と家の間に隙間がなくて、一息つくタイミングが難しいです。
仕事のもやもやを昇華させることも、子どもと向き合う気持ちを準備すること時間もありません。

隙間のない窮屈さ

今だったら、終業後、車で5分で学童のお迎え、そこからさらに5分で家に着いてしまいます。

職場が遠い頃は、電車の中で音楽を聞いたり、本を読んだり、スマホで調べ物をしたりしていました。
それはただの暇つぶしだと思っていたけれど、違ったんですね。
その間に、私は私を取り戻して、気分転換をして、次のことに向かっていたんです。

でもそれができない今は、職住近接が便利で窮屈かもしれません。

今のところどうしようもなさそう

正直、この窮屈さを解決する術は見つけられていません。

パッと切り替えられるようになるべきなのか、切り替えなくても大丈夫になるべきなのか、少なくともここ数年はこのまま我慢するのか…

職住近接でもお迎えがギリギリな現状では、コンビニでコーヒーを買って飲む時間すらないのです。
(田舎は学童の終わりが早いのです。職住近接でないとやってられない…)

職住近接が最適解とも限らない

職住近接は確かに助かります。
特に子育てという面から考えれば、近いに越したことはありません。

でも、気持ちの切り替えという点では、難しさがある場合もあります。
実は、通勤の時間が大切な時間になっている場合もあるかもしれません。
職住近接だから楽、ということばかりではないのです。

遠くなく、近すぎないほどほどの距離、という考え方もありなのなもしれません。

あなたはどっち?

あなたならどうですか?
仕事が終わって一呼吸置いてから我が家に向かうか、間髪入れずに仕事モードから家庭モードに切り替えられるか、それは人それぞれでしょう。
もちろん、外部環境からどちらかを嫌でも選ばなければならないこともあるかもしれません。
でも、より自分に合った選択ができるような世の中になればいいのにと願ってやみません。

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